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【浜松】注染(ちゅうせん)浴衣や遠州綿紬の着物それぞれの特徴をご紹介

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最終更新: 2017/03/14

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最終更新: 2017/03/14

 

戦後、繊維産業のめざましい成長により発展を遂げた静岡県浜松市。「注染ゆかた」や「遠州綿紬」といった伝統の染め織りものが現在でも受け継がれています。注染そめのゆかたは通気性が大変良く、ふんわりと柔らかで涼しい特徴があります。また遠州綿紬でつくられる着物は、自宅で洗え、手頃な価格でオーダー出来るため、普段着きものとして、きもの入門にもぴったりです。

今回はそんな浜松の注染ゆかたや遠州綿紬がどのようにして作られているのかご紹介させていただきます。また記事の最後では浜松注染ゆかたや手ぬぐい、遠州木綿着物などを実際に体験できるイベント「いとへんのまち」とあわせてご紹介させていただきます。

 

浜松注染そめ・浜松注染ゆかたとは

「注染(ちゅうせん)そめ」は、糊を置いて重ねた生地の上から、やかんと呼ばれる、注ぎ口が細長いジョウロ様の道具を使って染料を注いで染める、日本独特の染色方法です。
浜松は、東京、大阪と並ぶ注染の中心的産地であり、その中でも発達した技術で高い評価を得ているのが「浜松注染そめ」です。
染め物に適した遠州地方特有の「からっ風」と天竜川の豊かな水、職人の技に支えられ伝統技法を受け継いでいます。

ゆかたの産地としての浜松のルーツは、古く明治20年代の手拭い染めに求めることができます。
その技術を生かした形で、大正の初めごろから「ゆかた染め」が普及していったと言われています。

浜松注染ゆかたの特徴

浜松注染ゆかたは、その時折々の流行をいち早く取り入れ、白地に紺、あるいは紺地に白といった古来のシンプルなものから、多色染め・抜染そめなど、時代に応じて幾多のデザイン変更を行いながら、注染そのものの技法は忠実に受け継がれ、今日に至っています。

注染そめの工程:「糊置き」と「染め」

注染そめは、「糊置き」と「染め」という大きく二つの工程からなります。
「糊置き」は、生地の上に型紙を置き、その上から木べらを使って防染糊を置いていきます。

工場浜松注染糊置き

糊置きの様子

型紙は、色を染めない部分がくり抜かれ網状になっているもので、その部分にのみ防染糊が付きます。
注染そめの型紙は、和紙を数枚貼り合わせて柄を彫り、渋を塗って耐久性を持たせた伊勢型紙を使用しています。
糊を置いた後、型紙の大きさ(約100㎝)に合わせて生地を折り返し、その上から、また型を置き、糊を塗るという作業を繰り返します。
1回で、2反~3反分(1反1着分)の生地を重ねていきます。

糊置きが塗り終わると、「染め」の作業に移ります。
染台に生地を移動させ、ジョウロ様のやかんを使って、糊の塗られていない部分に染料を注ぎ入れます。

注染やかん

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染めの様子

注染そめの最大の特徴「ぼかし」

「注染そめ」の最大の特徴として「ぼかし」があります。
例えば花の柄の芯を黄色、花びらの部分を赤色で染める時、染料が液体なので黄色と赤色の混ざり合う部分が、自然で綺麗なグラデーションとなり、美しい「ぼかし」が生まれます。

染料を注ぐ際には、2~3反分重なり3㎝ほどの厚さになった生地に染料を染み込ませるため、コンプレッサーを使って染台の下から強制的に染料を吸引していきます。
この時、浜松注染そめは、コンプレッサーの強弱を職人がレバーを使って手で調整するため、さらに繊細な「ぼかし」を表現しています。

染めあがり糊を落とした生地

ゆかたの生地は通気性を良くする為、通常の生地より縦糸と横糸の間隔が広く織られています。
注染そめの作業では、機械で染める場合と違い、織り上がった生地を引っ張ることなく余分な力をかけずに染めていきます。
また液体の染料を上から注いで糸自体を染めるので、生地の裏表がなく染まり、縦糸と横糸の間隔も変わる事がありません。
このため、注染そめのゆかたは通気性が大変良く、ふんわりと柔らかで涼しいのも特徴の一つです。

 

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※この記事は全2ページです。

 

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