ドイツ出身のアンジーさんが着物と出会って得たものとは。着物インフルエンサー・SALZ Tokyoアンジーさんインタビュー

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最終更新: 2017/07/22

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最終更新: 2017/07/22

 

趣通信スタッフのちあきです。

個性的な着こなしでインスタグラムを中心にたくさんのファンを魅了している、ドイツ出身のアンジーさん。趣-omomuki-が募集している#趣着物にも素敵なお写真をたくさん投稿いただいております。

今回は、以前よりアンジーさんと親交のあった趣-omomuki-代表のケビンが、アンジーさんに着物を着るようになったきっかけや彼女から見た着物の魅力を伺いました。

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着物インフルエンサー

Anji SALZ(ザルツ・アンジー)

北ドイツ出身。

ドイツから日本へ引っ越し、日本の原宿ファッションに興味を持つ。その後日本の伝統にも興味を持ち始めて着物に夢中に。

「国内海外に着物ファンを増やし、日本の伝統的な技術を守り続けたい」「普段着物をもっと普及させたい」という思いから着物や日本の良さを伝える活動を開始。

ブログやSNSを中心としたPR、スタイリング、撮影ディレクション、古着の買い付けや販売、着物デザイン、和裁など着物インフルエンサーとして幅広く活躍。

2017年から毎日新聞の着物コラムを執筆。

 

ドイツ人のアンジーさんが着物を着ることになったきっかけは?

ケビン
アンジーさんは来日して6年目(※取材時 2017年7月)とお聞きしました。どんなきっかけで着物を着るようになったんですか?

アンジー
はじめて着物を着たのは10年以上前、まだドイツに住んでいたときです。日本の友人に浴衣と着付けDVDをプレゼントしてもらいました。
難しかったけれど頑張って練習して、だんだん上手く着られるようになって、ドイツ国内で開催されるJapan Festivalなどのイベントに着ていくようになりました。

それ以前には特別着物に興味があったわけではなかったので、着物との出会いは本当に偶然でしたね。

本格的に興味を持ったのは京都への旅行中です。着物をレンタルして、京都の美しい街を一日中散歩しました。とっても楽しかった!着物を着ていると所作も言葉遣いも美しくなって、女性らしい気持ちになったんです。本当に素敵な体験でした。

実際に着物を購入したのは、日本人である主人の妹の結婚式がきっかけでした。夫の母は着物をたくさん持っていたので、彼女に頼んで一緒に着物を着せてもらって結婚式に参加しました。京都で着たものとはまた異なる華やかなフォーマル着物の素晴らしさも知り、すっかり着物に夢中になりましたね。

結婚式の後、自分の着物が欲しい!とすぐに京都に向かいました。

情熱、自信、社交性。着物を通して得たもの

アンジー
着物に出会ったのは、生まれ育ったドイツから日本に来て仕事も辞めて、自分は何に情熱を持てるのか・・と悩んでいた時期でした。そこで着物に出会い、自分がPassionを持てるのはこれだ!と確信したんです。

着物を着始めて以前よりも自信が持てるようになりました。着物を着ているとたくさんの人が「素敵!」と褒めてくれたり、話しかけてくれたりするんです。実はここに来る時もタクシーの運転手さんが、自分も着物が大好きだよ!と話してくれて。

自分が着物を着ると周囲の人が喜んでくれるから、さらに着物が好きになりました。今では普段着として、友人との食事などにも気軽に着て行きます。

ケビン
僕も着物を着始める前は、着るのに時間もかかるしどこにきていけばいいんだろう?と思っていました。

でも友人に誘われて浅草で着物レンタルを利用したときに、たくさんの外国人観光客の人に「Kimonoだ!一緒に写真を撮ってください!」と言われて。すごく喜んでもらえたんです。普通の服では見ず知らずの海外の方にそう言われることなんてないから、着物を着るとこんなに嬉しいことがあるんだ、と驚きました。

アンジー
そうですよね!だから自信を持つとともに社交的にもなりました。着物を着るようになって着物仲間ができたり、たくさんのイベントに参加するようになったりして、色々な人と交流するようになりました。インスタグラムなどオンライン上の交流も増えて、アクティブになりましたね。

ケビン
僕らも着物ブランド、ルミロックのイベントではじめてお会いしましたよね。

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アンジー
さらに着物を通して、コーディネートはもちろんのこと、より広い範囲のことについて興味を持つようになりました。着物の歴史、日本の歴史、産地や着物の模様の意味、伝統的な技術・・。着物を好きになればなるほど、日本のことももっと深く知りたいと思うようになりました。

ケビン
僕もきっかけはお茶を習いたいと思ったこと。そこから着物へと興味が移りました。着物を着るようになると、歌舞伎など着物に関連することや着て行きたい場所などにも興味が広がっていきましたね。

着物選びは自分のテイストを重視。なければ自分で作ります!

ケビン
アンジーさんは、いま着物のコレクションをどれくらいお持ちなんですか?

アンジー
着物を着はじめて3年、今は50着くらいコレクションしています。最初は京都で着物3着と帯2枚を買ってコーディネートました。

お気に入りのブランドはルミロック。私のテイストにぴったりの着物ブランドです。格好良くてモダンで、伝統的な着物とはまた違う魅力があります。作り方は型紙や注染など伝統的なところも好きです。技術を守りつつ、新しい魅力を発信しているって素敵です。

Anji SALZ by WAttention 4BW
アンティーク着物にルミロックのパイソン柄の帯をコーデ

JOTARO SAITOや、つい先日帯を買ったモダンアンテナなども好きですよ。


JOTARO SAITO のジャージ着物


アンジーさんがデザインして仕立てられたパイソン柄と本革の着物にmodern antenaのユニオンジャック帯

でもブランド自体を気にしているわけではありません。自分のテイストに合うデザインがあるかどうかが一番です。

もっと違う着物が欲しいと思ったら自分で作ります!本日着ているスイカの浴衣は京都で買い付けした反物と洋服生地をミックスして作った私のオリジナル着物です。

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スイカ柄がとてもかわいいアンジーさんのオリジナル♡

もっとたくさんの人に着物の楽しさを知って欲しい

ケビン
自分で着物を作ってしまうほどのアンジーさんの情熱。周囲の人も影響を受けるのではないでしょうか?

アンジー
そうですね。もともと着物を着なかった人が着物の魅力に気づいてくれたとき、それが私の最も嬉しい瞬間です。いつも私が着物を着ているのを見て友人が「自分も着てみたいな」と言ってくれるなど。

以前は自分が楽しむための着物でしたが、今はもっとたくさんの人にも着物を楽しんでもらいたい、奥深い日本の文化に触れて欲しい、そして自分の変化を楽しんで欲しいという気持ちが大きくなりました。そこで着物の楽しさを発信することにも力を入れています。

現在も着物インフルエンサーとして着物の世界で多くの方や企業とコラボレーションしていますが、今後はさらに活動を広げていきたいと思っています。一人ではなかなか行きにくいという和文化ビギナーの方のためにお座敷や歌舞伎に行くイベントを開催したり、自分がデザインした着物を世の中に提案したりしていきたいですね。

 

 

 

海外から来日し、自分で作ってしまうほど着物に熱中しているアンジーさん。 インタビューでは、着物が好き!着物って楽しい!という気持ちが伝わるお話ばかりでした。 着物インフルエンサーとしてはもちろんのこと、アンジーさんの活躍の幅はさらに広がりそうです!

 

SALZ Tokyo アンジーさんの各アカウントはコチラ

HP:http://www.salz-tokyo.com/

Instagram:https://www.instagram.com/salztokyo/

Facebook:https://www.facebook.com/salztokyo/

Twitter:https://twitter.com/salztokyo

 

最後はケビンの #kevinポーズ をアンジーさんもご一緒に。笑

 

 

 

 

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この記事を書いた人
ちあき
ちあき

趣通信編集部スタッフの島田ちあきです。 着物デザイン事務所で働いたことがきっかけで着物好きに。 趣味は海外でアートな写真を撮ること、イラストを描くこと。 着物コーディネートや和グッズの情報はもちろん、普段はなかなか見えない、背景にあるモノづくりの情報も発信していきます♪

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