着る人の美しさをアップグレードしたい。馬場装飾デザイナー馬場さんインタビュー

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最終更新: 2017/09/27

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最終更新: 2017/09/27

 

趣通信スタッフのちあきです。

高いデザイン性とエキゾチックでゴージャスな世界観で人気のブランド、馬場装飾。デザイナー馬場さんに、趣-omomuki-代表ケビンとかっくがインタビューさせていただきました。

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馬場装飾デザイナー

2010年ごろより着物に関心を持ち始める。
2014年ごろより着物周りの装飾品を作り、【馬場装飾】として活動。
2016年より半襟、帯、着物などをデザイン、ラフォーレ原宿のポップアップショップ【ろっこやSummerShop!!】や、自主イベント【そらとぶ馬のキモノ展】、webショップなどにて販売。

 

あれこれ試した20代。着物だけは飽きることがなかった

かっく
馬場さんと私は、馬場さんが主催したパーティでお会いしたんですよね。全員着物で参加して。

馬場
はい、当時は周囲に着物を着る人が少なかったので、仲間を増やしたくて自分で着物パーティを開催していたんです。

ケビン
今はお二人で同じ和裁教室に通っていらっしゃるとか?

馬場
そうなんです。かっくさん、こんなに和裁が難しかったなんて予想外ですよね!着物の形は一つしかないから簡単だと思っていたら・・(笑)。

これまで様々なことに挑戦してきましたが着物だけはずっと続いているんです。和裁もそうですが、着物の世界は深くて次々に新しい発見があるので、飽きることがありませんね。

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かっく
着物に興味を持ち始めたのは、いつごろだったんですか?

馬場
20代の初めでしたね。きっかけは料亭のアルバイトで着物を着たこと。仕事で覚えた着付けで、家にあった着物を着てみるところから始めたんです。そのころは冠婚葬祭の着物などフォーマルでシンプルな柄がほとんどでした。

着物好きの友人とあちこちのお店を見て回る中で、アンティークなどデコラティブで面白い着物がたくさんあることを知ってびっくりしたんです。半襟って白だけじゃないんだ!なんて。そこから本格的に着物にのめり込み始めました。

かっく
アンティーク着物の面白さから着物に熱中する方は多いですね!先日インタビューさせていただいた、はいかる糖花のそらこさんもそうでした。

馬場
当時の着物はとても装飾的ですよね。

そのころ着物の知識はまだほとんどありませんでしたが、可愛いなと思った着物をどんどん着ていました。

様々なコーディネートを楽しむ中で、着物に合わせるヘッドドレスが欲しいな、と思ったんです。なんとか形にしてSNSにアップすると、知らない人からも「可愛い!」と反応があって。そこで友人の分も作ったり着物の小物市に出店したりし始めました。

ヘッドドレスの制作とSNSでの発信を続けていたところ、着物ブランドの「ろっこや」さんからお声がけがあって。ろっこやオーナーのろっこさんの後押しもあり、制作の幅が帯や着物、バッグにまで広がったんです。それが現在のブランド、馬場装飾になりました。

 

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正直なところ、これほどまで着物に深く携わるようになったことに自分でも驚いています。

昔から何か新しいことをするのが好きで、学生の頃は絵画、映画、社会人になったらプログラマー、webディレクター・・・。着物に出会うまでは活動分野も次々に変化させてきましたから。

そんな中、デザインだけでなく歴史や産地といった奥深さもある着物については、今も変わらず新鮮な気持ちで学び続けています。

現在習得中の和裁も、形は全部同じだから簡単だろうと思っていたのですが、どこにどの柄を出すかによって全く着物の印象が違ってしまったり襟付けが難しかったり・・・。学ぶ余地がまだまだあることが楽しいですね。

見知らぬ誰かが馬場装飾を纏ってくれる。作り手としての喜び

かっく
着物だけは飽きることがなかったとのことですが、ブランドの担い手という新たな立場から着物に携わることになると、また違った面白さが出てきたのではないでしょうか?

馬場
はい。自分が素敵な着物を着る楽しさや注目してもらえる嬉しさとはまた異なる、作り手としての喜びを得ましたね。

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海外旅行に着て行ったとか、パーティで褒められたとか、馬場装飾を着てくださった人の声をSNS上で聞くことがあります。晴れ舞台に私の着物を着て、「これいいでしょ!」と発信してくれる。私を全く知らない人にも喜ばれるものが作れたんだ!という嬉しさを噛み締めています。

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美には緊張感がある。着物にしかない魅力とは

外見も意識も変える、着物の持つ美を追求

馬場
私の着物熱はアンティークなどデコラティブなものから始まり、制作物のテイストは年齢に合わせて変わってきました。しかし形は変わっても情熱の根元は同じ、美を追求したいという想い。

ヘッドドレスを作っていた頃から、いえ、高校生のころ美術部で絵を描いていた頃から、この想いは変わりません。

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ケビン
「美」といえば、僕自身は日本文化に興味を持ち始めたきっかけは茶道だったのですが、初めて茶席に参加したときに感じた美しさは今も忘れられません。茶室の静けさ、一つひとつの動作の無駄の無さや滑らかさ、目の前の人に集中し心を込めてもてなすこと・・・。茶室の空気はぴんと張り詰めていて。

良い意味での緊張感から来る質の高さは、美に繋がるのだと知りましたね。

馬場
そう、美には緊張感が必要なんです。素敵な服を奮発して買って初めて腕を通す時、緊張と期待でドキドキしますよね。着物を着る時はいつもそんな緊張感があります。

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着物って、だらっとしたい気分の時には着られないんですよね。着るのに多少時間がかかりますし、もちろん安価なものもありますが洋服に比べると値段も高めであることが多い。

美しい着物を広げると、「これからこの着物を着るんだ」とわくわくし、心が弾みます。

着物を着てテンションが高まると、美術館やパーティなど普段はいかない場所に行ってみようかなとか、以前から気になっていた素敵なレストランで食事しようかなとか、ちょっと背伸びの必要があっても積極的になれるんです。

また、着物を着ると言葉や動作にも気を配りますよね。着物にふさわしい美しさを作り出そうとして、立ち居振る舞いを意識します。

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着物には自分の外見も意識も変える美の力があるんです。私は馬場装飾の着物でそんな美を追求しています。

着る人の力になれる着物を作りたい

かっく
馬場装飾はエキゾチックで主張の強いテイストだと思われがちだけど、実は世界観が強いからこそ、着る人を選ばない着物ですよね。どんな人でも美しく変身させてくれる着物。

 

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馬場
そうですね。20代から60代まで、幅広い年齢層の方が着てくださっています。日本国内だけでなく、エジプトの方から欲しいと連絡をいただいたこともあるんです。

着物を楽しむのはもちろんのこと、自分に喝を入れたいときや、気持ちを盛り上げて元気を出したいとき、人前に出るのに自信や後押しが欲しいときにも、着る人の力になれる美しさを持つ着物を作り続けていきたいですね。

 

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緊張感が醸し出す着物の美しさ。そんな美を追求するという妥協のない想いが馬場さんのゴージャスな世界観を作り出しています。

晴れ舞台で自信を持ちたいとき、自分をアップグレードしたいとき、馬場装飾の着物の力を借りてみませんか?

 

馬場装飾についてもっと詳しく知りたい方は、公式サイトをチェックしてくださいね。

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この記事を書いた人
ちあき
ちあき

趣通信編集部スタッフの島田ちあきです。 着物デザイン事務所で働いたことがきっかけで着物好きに。 趣味は海外でアートな写真を撮ること、イラストを描くこと。 着物コーディネートや和グッズの情報はもちろん、普段はなかなか見えない、背景にあるモノづくりの情報も発信していきます♪

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