【邸宅で見るアンティーク着物展】アンティーク着物好きの想いがたくさんつまったイベントをご紹介♪

[Instagram]

1,861

最終更新: 2017/11/01

1,861

最終更新: 2017/11/01

 

大正時代〜昭和初期に作られたアンティーク着物。その華やかな美しさや歴史を感じる佇まいに、夢中になる人があとを絶ちません。

今回、ご紹介をさせていただくのは、2013年より毎年開催されているイベント「邸宅で見るアンティーク着物展」です。

 

邸宅で見るアンティーク着物展とは

「邸宅で見るアンティーク着物展」は、”アンティーク着物”と呼ばれる戦前~昭和初期に作られた着物を、半襟、帯留と言った小物までコーディネートしたうえでトルソーに着付け、その時代に作られた邸宅で鑑賞する展覧会です。

着物は美術館で展示される場合、絵画を鑑賞するように壁にかけた状態でご覧いただくことが多いと思いますが、邸宅で見るアンティーク着物展は、コーディネートの妙とともに、着物は身にまとうことのできる芸術品であると実感いただけ、また、時代をあわせた邸宅でご覧いただくことで、当時の雰囲気をお楽しみいただけます。

 

アンティーク着物をこよなく愛する有志の団体「アンティーク着物愛好会」の皆さま(詳しくは公式ブログより)によって毎年開催されています。そして展示されているアンティーク着物はすべて会員の皆さまの私物なんだそうです!

 

今回は趣通信スタッフのかっくとちあきが、アンティーク着物愛好会のメンバーのお一人でもあるauroraさんにお話をお伺いさせていただきました。アンティーク着物の魅力や今年開催される邸宅で見るアンティーク着物展についてのお話などをご紹介させていただきます。

 

全てが素敵!でも特にここが素敵。アンティーク着物の魅力

かっく
実は私、着物に興味を持ち始めた頃にauroraさんのアンティーク着物ブログに出会って。auroraさんの言葉や写真のひとつひとつからアンティーク着物への愛が伝わってきて、私もアンティーク着物に興味を持ったんです。

auroraさんを虜にしてしまったアンティーク着物の魅力ってなんでしょう?

DSC09971

aurora
もう、全てが魅力的です。アンティーク着物は”素敵”でできているんです。・・・答えになってませんね(笑)。

まずは半衿や帯留めといった小さなスペースでコーディネートの印象が全く違ってしまうことが面白いですね。

着物の場合、半衿は顔まわりの印象を変えてしまいますし、帯留めは帯の真ん中のアクセントとして存在感がとても大きい。アンティーク着物は特に半衿を広く見せますし凝ったデザインのものが多いので、より小物の面白さを活かしたコーディネートを楽しめます。

また、着物が普段着だった時代に作られたものですから、デザインの多様性も魅力ですね。

例えば、季節感の豊かな表現。
紫陽花など限られた短い期間しか着られない模様の着物もたくさんあります。着られるときを一年間待ちわびて、2,3週間だけ楽しむ。同じく短期間しか着られない夏着物も、儚く壊れそうな布地が涼やかで素敵ですね。

遊んだデザインのものも多くて楽しいんです。クラゲ模様の着物や、英語が書いてある帯もあるんですよ。

DSC00045

今の着物には無い軽やかな質感も魅力ですね。

当時と今では絹糸の太さが違うんです。現代の着物は絹糸が分厚いので重くてしっかりした着物になります。でもアンティーク着物の絹糸は繊細で、着物も軽くてとろとろとした手触りなんです。とても着心地がいいんですよ。

ずっと昔に作られてこれまで愛されてきたものですから、どんな人がどんなシーンで着ていたんだろうと想像するのも楽しい。

第三回で展示したスタッフの素敵な振袖があるのですが、とっても妖艶なんです。黒地に水彩画のようにしっとりした質感のお花が山のように描かれていて。大正時代の人気画家、高畠華宵のイラストのような妖艶さ。

こんなの結婚式などのフォーマルな場でなんて着られませんよね。いったい誰が、いつ着ていたのでしょう?わくわくしてしまいます。

それに、アンティーク着物はもうすぐ楽しめなくなるかもしれないんです。絹の寿命は100年と言われていて、今がアンティーク着物がリアルクローズとして着られる最後の時代かもしれないそう。

そうなるとますます愛おしいですね。今のうちにできるかぎり楽しみたいという思いも後押しになっています。

 

 

視線が気になる・どこに着ていくの?アンティーク着物のあるあるお悩みへのアドバイス

DSC09938

 

かっく
アンティーク着物に興味を持った人から受ける相談でよくあるのが、「華やかなアンティーク着物に挑戦したいけれど、注目されるのがちょっと気になる・・・」というもの。

また「どこに着ていったらいいか分からない」という声もよく聞きます。オーロラさんはどんな場所でアンティーク着物を楽しむのでしょうか?

 

aurora
ぜひどこへでも好きなところへ着ていってください!というのが本音ですが、私の場合をご紹介しますね。

まずはちょっとおめかしして出かける場所。

私にとってアンティーク着物はカジュアルとフォーマルの間の、おめかしワンピースといった位置づけです。

素敵なレストランでのお食事、ホテルのラウンジでの女子会、会社のパーティなど。アンティーク着物で行くとどこに行っても気分が高揚しますし、居合わせる人も喜んでくれます。

また、場所のために着物を選ぶのではなく着物に似合う場所を選んで赴くというパターンもあります。

やはり古いものが愛され残されている場所は、同じく古くに作られて大切に残されてきたアンティーク着物にふさわしいですよね。

例えば古民家カフェ、古い建物を使っている旅館やホテル。京都や金沢といった古い町にアンティーク着物で旅行に行くのもとても楽しいですね。

古い建物の再現も素敵です。長崎のハウステンボスは古くからあるヨーロッパの街並みを再現していますから、意外にもアンティーク着物と相性がいいと思います。

そういう場所も楽しいのですが、もっともっとアンティーク着物が似合う世界を作りたい・・・という気持ちが長年ありました。その思いがアンティーク着物の展示イベント、「邸宅で見るアンティーク着物展」開催につながったんです。

 

超濃厚なレトロワールド!アンティーク着物イベント「邸宅で見るアンティーク着物展」開催

aurora
私を含めたアンティーク着物好きの仲間たちにも、自分の大好きなコレクションを、それにふさわしい場所、アンティーク着物が活きる場所に飾ってみたいという気持ちがありました。せっかくなら他のアンティーク着物ファンの皆さんにも楽しんでいただきたいと思い、「邸宅で見るアンティーク着物展」としてオープンに開催することにしたんです。

ポイントは、アンティーク着物にとってリアルな空間を作りあげること。

まず会場。アンティーク着物が映える完璧なステージにするため、こだわって選んでいます。

一昨年はかの旧前田侯爵家の邸宅で開催しました。

邸宅の持ち主だった前田侯爵は加賀百万石大名の末裔。侯爵がロンドンに駐在していたことから館はチューダー様式が取り入れられ、建設当時の明治時代、東洋一の館だと言われていました。

そんな歴史ある洋館のサロンや食堂にアンティーク着物を着たトルソーを展示。

 

そして展示方法。ただ壁にかけるだけのような平面的な展示ではなく、トルソーに着付けて半衿や帯留もコーディネートして、着物を着た人が本当に生活しているかのように見えるよう工夫しました。当時の人々の会話が聞こえてくるようですよ。

こういった工夫を重ねることで、イベントでは、開催した私自身も華族の生活に迷い込んだような不思議な感覚を味わいました。来てくださった方々にも、レトロで華やかな世界へのタイムスリップ気分を感じていただけたと思います。

また、写真撮影ができる場所を選んでいます。だって、素敵な着物が沢山あったら写真を撮りたいですよね!自分も着物を着て会場に来るのならなおのこと。

日本の美術館や邸宅は写真禁止の場所が多いので会場選びはいつも苦労するのですが、来てくださる皆さんに100パーセント楽しんでいただきたくて、気兼ねなく撮影を楽しめる場所を探しています。

 

2017年のテーマはアンティーク着物着用シーンの参考に『~Scene~アンティーク着物のある情景』

aurora
2017年は、11月3日(金・祝)から11月5日(日)までの3日間。東京都文京区の肥後細川庭園(旧称:新江戸川公園)内の松聲閣(しょうせいかく)で開催します。

松聲閣は熊本藩大名細川家の学問所や住まいとして利用されていた建物。今年も歴史ある素敵な場所で展示できることに私もわくわくしています。

今回のテーマは『~Scene~アンティーク着物のある情景』。先ほど「どこに着ていったらいいのか分からない」というお話がありましたが、私もよく、アンティーク着物をどんなシーンで着用したらいいのかとご相談を受けます。

そこで、日常の中の様々なシーンを想定した展示を行うことにしたんです。着用のご参考にしていただければ嬉しいですね。

 

私たちアンティーク着物愛好会が理想を詰め込んだ、アンティーク着物にぴったりの空間で、リアルな着用シーンを再現した展示。

アンティーク着物にちょっと興味があるという方ならその魅力の虜になること間違いなし、どっぷりアンティーク着物に熱中しているという方ならご満足いただけること間違いなしの、アンティーク着物愛好会渾身のイベントです。ぜひたくさんの方に楽しんでいただきたいですね。

DSC00206

アンティーク着物への溢れる愛を語ってくださったauroraさん。
アンティーク着物の世界が再現される、着物ファンにはたまらないイベント「邸宅で見るアンティーク着物展」、ぜひ足を運んでみてください!

 

趣通信スタッフである私たちも11月4日にお伺いをさせていただく予定です。

撮影可能なイベントでもございますのでぜひ皆さん、アンティーク着物の世界を堪能してみてくださいね。

 

邸宅で見るアンティーク着物展V ~ Scene ~ アンティーク着物のある情景

会場
肥後細川庭園 (旧称:新江戸川公園) 松聲閣(しょうせいかく)

東京都文京区目白台1-1-22
東京メトロ有楽町線:江戸川橋駅下車 徒歩15分
東京メトロ東西線:早稲田駅下車 徒歩13分
都電荒川線:早稲田駅下車 徒歩5分

会期
2017年11月3日(金・祝)~11月5日(日)

開場時間
3日(金・祝)13:00から18:00(17:30最終入場)
4日(土) 10:30から18:00(17:30最終入場)
5日(日) 10:30から18:00 (17:30最終入場)

主催
アンティーク着物愛好会

共催
松聲閣(しょうせいかく)

目録料
(含入場料)
一般 500円、 小学生以下無料

公式ブログ

公式Twitter

 

 

 

 

編集部おすすめ記事ピックアップ

#趣ライブ

#趣ライブを見逃した方はYouTubeにてアーカイブ動画を公開してますので、ぜひこちらから→YouTube

 

_J4A8240
趣-omomuki-と和文化に関するレッスン・ワークショップを開催しませんか?

詳しくはこちら

この記事を書いた人
ちあき
ちあき

趣通信編集部スタッフの島田ちあきです。 着物デザイン事務所で働いたことがきっかけで着物好きに。 趣味は海外でアートな写真を撮ること、イラストを描くこと。 着物コーディネートや和グッズの情報はもちろん、普段はなかなか見えない、背景にあるモノづくりの情報も発信していきます♪

その他の記事を読む

趣 -omomuki- の最新情報をチェック!