江戸の藍商人の世界へタイムスリップ!徳島県の藍染め歴史博物館「藍の館」に行きました

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最終更新: 2017/02/08

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藍染めとは?徳島県「藍の館」

藍の葉を発酵させた「すくも」を液状にして染める方法が藍染め。
そんな藍染めが盛んに行われていたのが四国の徳島県です。
江戸時代に建てられた藍商奥村家の屋敷に作られた、藍染めの歴史博物館「藍の館」で館長さんにお話を聞きました。

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「『勝ち残る』藍色は縁起がいい!」藍染めが戦国大名の間で大ヒット

今では穏やかな徳島県の水流吉野川ですが、かつては毎年8月に氾濫していたため米作りができませんでした。
困った人々は止むを得ず氾濫前の7月に刈り入れができる藍を作り、藍染めを始めました。

藍染めが一大ビジネスになったのは戦国時代。
実は藍染めの染料には藍色だけでなく緑や赤の色も入っているのですが、藍染めの工程を経て発色するのは藍色だけ。
そのため「『勝ち残る』藍色は縁起がいい!」と戦国大名の間で大流行しました。
軍旗に使用したほか、藍の匂いには防虫効果もあり実用面でも優れていたため、よろいの下の着物にも藍染めが使われたそう。
豊臣秀吉が織田信長に藍染めの反物を1000反も献上した話が残っています。

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大富豪だった藍商人

藍染めの勢いは「阿波(徳島県の昔の名称)25万石、藍50万石」という言葉からも伺えます。
「石」とはお米の単位で、1石は1人の1年間の食料分。
簡単に言うと、当時の藍染めビジネスの売り上げは徳島県の予算の2倍もある、ということです。
徳島の藍商は全国の藍染めビジネスを独占し、さらに藍染めだけでなく金融業、不動産業も行う巨大な企業でした。

江戸の藍商の世界へタイムスリップ

それでは藍商奥村家の屋敷と藍染めの工程を表現した紙人形で江戸の藍商の世界を見てみましょう!

こちらが母屋。玄関に入ると・・・広い!
店先はいつも藍を買い付けに来る藍問屋の人々で賑わっていたそうです。

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こちらは離れの宴会場。お酒、ご馳走、芸者さん・・・。
贅沢の限りを尽くして藍を買い付けに来た藍問屋たちをもてなしていたそうです。

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屋敷の周囲は一面、藍の畑でした。

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藍を発酵させて、藍染めの原料「すくも」へ。
すくもが出来上がると俵に詰めて保存します。

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染めた糸や布は十分に水洗いして乾燥させます。

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検品の様子。練って丸めた「藍玉」にして和紙に押印し、その色や濃淡で品質が決まります。

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年末には藍の品評会を。全国から藍問屋たちが来て大商い。

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商談が決まると出荷準備を始めます。

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川沿いの倉から全国に出荷します。

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藍染めの歴史、実は自分にも関連が?

今では日常生活のなかで関わる機会が少なく、あまり自分に関連のないことだと捉えていた藍染め。
でもほんの数代前までは巨大産業で、たくさんの人々が藍染めを仕事にしていたんですね。
もしかするとご家族やご親戚が、かつては藍染めをしたり藍を売ったりしていたかもしれません。

私は今回の取材について母に話したところ、
「そういえばあなたのひいおばあちゃんは藍商の家からお嫁に来たのよ」と伝えられ驚きました。
「おひいさま(お嬢さま)」と呼ばれ、蝶よ花よと育てられたとか・・・。

また、ベストセラー「海賊と呼ばれた男」のモデルとなった出光興産の創業者、
出光佐三の実家は徳島から仕入れた藍玉を販売する藍問屋。
佐三のお兄さんも徳島に修行に来ていたとか。
もしかしたらこの奥村家も訪れていたのかもしれません。

徳島県「藍の館」へ

日本のテキスタイル界を引っ張っていた藍商人。その世界を覗きに行ってみませんか?
藍染め体験もできます。

詳しくはこちら

【徳島・藍染め体験】深い青の上質感が魅力の「藍染め」体験の様子をご紹介

徳島県伝統の藍染めとは藍の葉を発酵させた「すくも」を液状にして染める方法が藍染め。深い青と上質感が魅力です。そんな藍染めが盛んに行われていたのが四国の徳島県。藍商奥村家の屋敷に作られた…

〒771-1212 板野郡藍住町徳命字前須西
電話:(088)692-6317
開館時間:9時から17時
定休日:毎週火曜日(祝日はオープン)
アクセス詳細はこちら
http://www.town.aizumi.tokushima.jp/ainoyakata/annai.html

 

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この記事を書いた人
ちあき
ちあき

趣通信編集部スタッフの島田ちあきです。 着物デザイン事務所で働いたことがきっかけで着物好きに。 趣味は海外でアートな写真を撮ること、イラストを描くこと。 着物コーディネートや和グッズの情報はもちろん、普段はなかなか見えない、背景にあるモノづくりの情報も発信していきます♪

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