お屋敷に美しく生けられたお花と豪華な振袖を堪能!假屋崎省吾さんの「うだつをいける〜和美共感〜」

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最終更新: 2017/02/23

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最終更新: 2017/02/23

 

假屋崎省吾さんの「うだつをいける」とは

徳島県美馬市にある「うだつの町」。江戸中期より藍商人である豪商たちが軒を連ねた町は今も雰囲気たっぷりです。
うだつの町では年に一度、この町の観光大使を務める華道家假屋崎省吾さんが、藍商の邸宅吉田家に振袖とコラボしてお花を生けるゴージャスなイベント「うだつをいける」を開催するのだとか。早速うだつの町に向かいました(取材時2017年2月)。

私が本格的に生けられたお花の展示会を訪れたのは「うだつをいける」が初めて。「うだつをいける」のご紹介とともに、ふたつの発見についてお伝えしたいと思います!

*「うだつ」とは防火壁のこと。うだつの設置費用は高額だったため、かつては限られた家しか作ることができませんでした。そのため出世することや豊かであることを「うだつが上がる」と言います。

迫力満点!「うだつをいける」

こちらが徳島県美馬市、うだつの町。雨が辺りをしっとりとした雰囲気に演出しています。

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「うだつをいける」ひとつめの発見《お花は空間に動きを作る「立体」》

お花とは花瓶にいかに色や形のバランスをよく生けるか・・・という一枚の絵のような二次元的美しさの追求だと思っていた私。しかし今回のイベントでそんなイメージは大きく変わりました。

会場となる吉田家に近づいたとき、通りに向かって開け放たれた障子から目に入ったのがこちらの作品。
障子の奥には天井まで届くような松が!まるで巨大な生き物がこちらに迫ってくるかのようです。

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お屋敷の中に入ると広間を華やかに飾っているのがこちらの作品。傘が躍動感を演出し楽しげな音楽が聞こえてきそうです。

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部屋の奥からこちらに迫ってくるお花や天井の高さに気付かせるように上下に伸びる枝。このように「うだつをいける」のお花は、上下、前後、左右とダイナミックな空間作りをしているのでした。

二次元ではなく三次元としての力強さが存分に表現されている「うだつをいける」。お花とは静かな部屋に動きと迫力を作る立体なのだと教わりました。

「うだつをいける」ふたつめの発見《お花、振袖、お屋敷 三者が揃う相乗効果》

振袖の豪華さにも目を奪われます。

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お花はどの作品もとても大きくて写真に収まりきりません。

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普段は静かなお庭にもカラフルで賑やかなオブジェが動きを作り出しています。

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このように「うだつをいける」の印象を一言で言うと「迫力」。

お花がデパートに飾られていたら、振袖がショーウィンドウにあったら、お屋敷ががらんとしていたら、ここまでの迫力はありません。生き生きとしてダイナミックなお花、豪華絢爛・色とりどりの振袖、藍商が暮らしていた歴史あるうだつの町のお屋敷。三者が揃ったからこそ迫力満点で臨場感のある空間が完成するんですね。

こちらの作品も大迫力。お屋敷、振袖、お花の三つが集結してこその凄みですね。

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うだつの町へ行ってみよう

鑑賞後は町内のお屋敷を改装したカフェで温かいお茶をいただきました。うだつの町で体験すると、お花もお茶もより味わい深いものに・・・。
皆さんもぜひ、徳島にご旅行の際はうだつの町に足を運んでみてくださいね!
*「うだつをいける」は期間限定開催です。

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この記事を書いた人
ちあき
ちあき

趣通信編集部スタッフの島田ちあきです。 着物デザイン事務所で働いたことがきっかけで着物好きに。 趣味は海外でアートな写真を撮ること、イラストを描くこと。 着物コーディネートや和グッズの情報はもちろん、普段はなかなか見えない、背景にあるモノづくりの情報も発信していきます♪

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