北陸新幹線が開通しましたのもあり、金沢にまつわる「加賀友禅」についてご紹介をさせて頂きます。友禅と聞くと京友禅を思い浮かべる方が多いと思いますが、加賀友禅も忘れてはなりません。加賀の城下町・金沢中心に染められる友禅は、加賀五彩といわれる藍、臙脂(えんじ)、緑、黄土、紫を基調とした格調高い色調が多いのが特徴です。
色のぼかし方にも特徴があり「先ぼかし」と言って、中心を濃く先になるほどぼかすのが特徴です。さらに、加賀友禅は染以外の技法を使わないというのが大きな特徴です。京友禅に見られる金、銀、箔や刺繍などによる加飾を行わないのも特徴です。草花や鳥などの自然文様が描かれ、染のみで繰り広げられるため、「絵画的」と言われています。
加賀友禅の楽しみ方いろいろ
友禅技法は「手描き」によるもので、明治以降、友禅は「型染め(かたぞめ)」と呼ばれる染め方が主流になり、型染小紋と呼ばれる「加賀小紋」が生まれました。その後、京都では小紋以外も型染めが主流となり、金沢においても、振袖や訪問着など、型染めで作られることが多くなりました。今では、友禅の小物なども作られるようになっています。金沢の中心地からほど近い「加賀友禅伝統産業会館」では、友禅を着て記念写真、友禅を着て散策。自分だけの友禅ハンカチづくりなどの体験ができます。
金沢では友禅を現代に進化させたアートを壁に描いた「金沢21世紀美術館」や「加賀てまり毬屋」の友禅柄のゆびぬきなど、着物以外でも友禅を楽しむことができます。
加賀ゆびぬき
3月14日に北陸新幹線が開通しましたので、この機会にお友達やご家族と、花や緑の美しい金沢で、和の美を堪能してみてはいかがでしょうか?
編集部おすすめ記事ピックアップ
<YouTube動画で販売促進|着物業界>
YouTube運用代行「カケアイ」
<YouTubeを活用して着物の販売促進をお考えなら!>
おすすめYouTube運用代行会社10選