ついに東京で開催!日本初公開となる浮世絵師が描いた江戸美人100人選「肉筆浮世絵-美の競艶」が開催

以前、一点ものが多い貴重な「肉筆浮世絵」浮世絵師が描いた江戸美人100選が開催にてご紹介をさせて頂きました大阪、長野と巡回・開催をしていたシカゴ ウェストンコレクション「肉筆浮世絵-美の競艶」展が、いよいよ東京・上野の森美術館で開催されます!

 

肉筆浮世絵とは

出典:http://weston.exhn.jp/midokoro/

絵の具を使わず紙の白さで美人の顔を表現する浮世絵版画とは異なり、肉筆浮世絵とは絵師が絹や紙に筆で直接描いたもので、貝殻を砕いた胡粉(ごふん)を白粉を叩くように何度も薄く重ねることで、白く滑らかな肌を描いていきます。筆で細かく描かれた髪の生え際やうなじの毛筋、まつ毛、唇の紅のぼかしなど、美人の色香を引き立てる表現からは、巧みなテクニックを感じることができます。

 

「肉筆浮世絵-美の競艶」展では、肉筆浮世絵の個人コレクションとして世界有数の規模と質を誇るアメリカ・シカゴの日本美術収集家、ロジャー・ウェストンの1,000点を超えるコレクションの中から、厳選した約130点の作品が展示されます。菱川師宣や歌川豊国、葛飾北斎など、50人を超える絵師たちの作品が並び、中には、喜多川歌麿の異色の傑作「西王母図」も出品されます。

 

「肉筆浮世絵-美の競艶~浮世絵師が描いた江戸美人100選~」見どころ

(左から)無款「扇舞美人図」、懐月堂度繁「立姿遊女図」、鳥文斎栄之「見立小町図」 、葛飾北斎「美人愛猫図」、溪斎英泉「夏の洗い髪美人図」、祇園井特「立姿美人図」

ウェストンコレクションの大きな特長は美人画を中心としていることです。中でも立姿美人図は100図以上あり、さながら美人コンテストのように贅(ぜい)をこらした衣装やさまざまな髪型の女性が勢ぞろい。時代ごとに並べられた美人画の変遷を楽しめます。その時代の流行などから、女性の着物や髪型、化粧で身分、階級、未婚、既婚などもわかります。

写真出典・引用:http://weston.exhn.jp/midokoro/

 

喜多川歌麿の新種の肉筆浮世絵も展示される!

出典:http://www.fashion-press.net/

「肉筆浮世絵-美の競艶」展ではには、美人画で知られる江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿が中国の伝説上の仙女を描いた珍しい新種の肉筆浮世絵が発見され、展覧会の準備の過程で作品を調査した専門家によって、署名や印章、流れるような描線から歌麿の真筆と鑑定され、出品されることになりました。

 

また会場となる上野の森美術館では、高透過アクリルとLED 照明、有機 EL 照明を用いた超薄型展示ケースを採用しており、至近距離から自然光で鑑賞しているかのような展示となっているので、ぜひ作品本来の色や繊細な筆づかいをご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

「肉筆浮世絵-美の競艶~浮世絵師が描いた江戸美人100選~」開催概要

会期:2015年11月20日(金)~2016年1月17日(日)
※会期中展示替えあり。
時間:10:00~17:00(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで。
休館日:毎週月曜日、2016年1月1日(金)
※2015年11月23日(月・祝)、1月11日(月・祝)は開館。
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
観覧料:一般 1,500円(1,300円 / 1,200円)、高校・大学生 1,200円(1,000円 / 900円)、小・中学生 500円(400円 / 300円)
※( )内は前売り / 20名以上の団体料金。
※障害者手帳を提示した者とその付添者(1名)は無料。

「肉筆浮世絵-美の競艶」展公式サイト

 

 

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