【2020年 5-9きもの】着物は季節ごとに袷・単衣・夏物と衣替えの決まりがあるの?【ごっきゅうきもの】
目次
着物の季節ごとの着こなしについて
着物は、素材と仕立て方で「袷」「単衣」「夏物」に分けられます。
季節ごとに着物を着る時期について、袷(あわせ)の着物は10~5月、単衣(ひとえ)は6月や9月。
7月と8月は絽・紗・麻といった夏物の着物や浴衣を着るという決まりがあるとされてきました。
しかし最近では春先から暑いことも多くなってきたため、4・5月から単衣を着たり、残暑厳しい9・10月に綿麻を着る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
着物を着始めたばかりの方や多少慣れてきた方でも、季節による着物の決まりごと(衣替え)に悩む方は多いと思います。
そんな着物の、季節の着こなしに悩んでいる方に5月から9月まで着こなせる着物を提案しているプロジェクトがあります。
それが“5-9きもの”という、着る人の意見を反映した着物を作りたい!という声から始まったプロジェクトです。
着物を「着る人」「売る人」「作る人」が一緒になったプロジェクト“59きもの(ごっきゅうきもの)”を今回ご紹介させていただきます。
(この記事は、5−9きものさまのご依頼で製作する記事広告コンテンツです)
“59きもの(ごっきゅうきもの)”とは
(写真は2016年発表の5−9きもの)
“59きもの(ごっきゅうきもの)”とはネーミングそのまま「5月から9月まで着られるきもの」です。
着る人を悩ます季節ごとの着こなしルールを「実感に添った新セオリーで着るきもの」として制作されました。
単衣と薄物をまたぐ“59きもの”の条件は
①洗えること
②透け過ぎないこと
③デザインのクオリティが高いこと
④暑さに対応する生地であること
この相反するともいえる各条件をクリアすることで、“59きもの”は完成されました。
単衣の新セオリー、5月から9月まで着まわす大人の綿麻きもの、それが“59きもの”です。
どんな人たちが“59きもの(ごっきゅうきもの)”を作っているのか
“59きもの”に集まっているプロジェクトのメンバーは、
着物を作られる職人の方やメーカーの方、着物を着る人に普段から接することの多い呉服店の方。
そして着物デザイナーの方や着物雑誌の方など実に様々。
そんなプロジェクトメンバーの皆さんが、毎年新しい“59きもの”を提案するため全国から集まり
「着る人が欲しいと思ってもらえるような着物」
を作るためアイディアを出し合い、議論を重ね、作られています。
2020年の59きもの(ごっきゅうきもの)
9年目となる2020年のデザインが4月4日に発表されました。
ふわふわわたげ 綿麻きもの
ビックウェーブ 綿麻きもの
続けてご紹介する「ふわふわわたげ」「ビックウェーブ」は、藤井絞さんによる新作のデザインになります。毎年恒例になっておりますが、デザイン一般の皆様から募集し、きものサローネで投票された中から、投票数が上位2位だったデザインを実際に制作されたものになります。(投票結果の詳細はこちら)
爽やかで夏らしい綿麻着物になっております。
魚のトルネード 綿麻きもの
染め:石塚久美子さん、デザイン:MoMoさん、伊勢型紙彫師(個人屋号) 型屋2110 那須恵子さんの3名による魚のトルネード。着物の青味や魚を明確に書くか、抽象的に書くかなど細やかなところまで拘って作られています。泡で表現されている魚やヒトデも描かれています。
ラベンダー 綿麻きもの
めぐみの雨 綿麻きもの
2020 夏の日 綿麻きもの
『ラベンダー』、『めぐみの雨』、『2020夏の日』の3点は、59kimonoプロジェクトメンバーでもある あづまやきものひろばが監修し、生地からオリジナルとして織りました。
三河地方は、三河木綿や三河帯芯が有名な産地で、日本で最初の綿の天来地とも言われています。昔ながらの鈴木式自動織機(スズキ自動車の前身)で、職人が今回、綿麻生地に挑戦し、こだわりのオリジナル生地が生まれました。
2020年の59きもの(ごっきゅうきもの)の帯
西陣織 九寸名古屋帯 クラウン
大胆な柄ですが、落ち着いた色味なため様々な着物や小物に合わせやすい西陣織の名古屋帯。前腹の柄が裏表で印象が変わるので、その日の気分で変えることができます。
桐生織 八寸名古屋帯 積み木 ブルー 井清織物
桐生織 八寸名古屋帯 積み木 グレー 井清織物
1000年以上の歴史を持つ、桐生織の名古屋帯。直線的な幾何学模様と抽象的な花柄が積木のようにデザインされた全体的にすっきりとした雰囲気の帯です。
その他のアイテムに関しましても、紹介しておりますので、ぜひこちらからご覧ください。
編集部おすすめ記事ピックアップ
<YouTube動画で販売促進|着物業界>
YouTube運用代行「カケアイ」
<YouTubeを活用して着物の販売促進をお考えなら!>
おすすめYouTube運用代行会社10選
趣通信編集部のアカウントです。いま、楽しむ日本の趣-omomuki をコンセプトに着物を中心に日本の伝統文化や和にまつわる話題を発信していきます。
その他の記事を読む