【卒業式】簡単にできる女袴の着付け方のポイントを解説!成人式の振袖に袴を着付け
今回は「吉澤暁子きもの着付け教室」を開催されている講師の吉澤暁子さんに解説して頂きながら、卒業式などで着用する袴の着付け方をご紹介していきます。
目次
【卒業式】簡単にできる袴の着付け方
【卒業式】プロの着付け師が教える女袴の着付け手順
卒業式などで着用する袴は以下の手順で着付けます。
手順1:下準備~着物の着付けまで~
袴に合わせる着物は、成人式などで着る一般的な振袖(中振袖)、または中振袖よりも少し丈の短い小振袖でもどちらも着用することができます。
一般的な振袖は豪華な印象に、小振袖は若々しく愛らしい印象になります。
袴に合わせる着物の着付けのポイントは以下の2点です。
- 補正は若々しく胸高に
- 衿の抜きは振袖よりも少なめに
- 長襦袢、着物とも丈を短めに着付ける
着丈を短くするのは、袴の裾から長襦袢や着物が見えないようにするためです。
手順2:帯を銅に巻く
半幅帯の横幅の4倍の長さの手先を取ります。
帯を前から胴に回し、最初に測った手先から4倍の長さの部分が背中心にくるように巻き付けます。
背中心で手先の幅を半分に折りピンチで留めておきます。
手先は肩に掛けて、ピンチで前側を仮留めしておきましょう。
帯の高さは胸に少しかかるくらいが理想的です。
前に回り高さを調節したら、手先とたれを両方持ちグッと締めます。
そのまま脇を通り帯を銅に巻き付けます。
後まで帯を巻いたら、脇から背中心までで帯幅が半分くらいになるように帯を内側に折り返します。
手先を留めておいたピンチを取り、手先とたれの部分を持ちもう一度しっかりと帯を締めましょう。
手先を背中心よりも少し右まで引き抜いて、手先を上にして体の中心で結びます。
高めの位置で結ぶのがポイントです(結び目は帯の上線あたりが理想的です)。
結んだら手先が上、たれが下になるように結び目を縦にします。
手先はまたしばらく肩にかけて、落ちないように前側でピンチで留めておきましょう。
締めた帯がゆるまないように、また羽を作りやすいようにたれ先を綺麗に広げます。
手順3:羽を作る
たれ先は端まで半分の幅に折ります。
背中よりも少し小さめの幅を目安に羽の長さを取りましょう。
たれの残りは同じ方向にぐるぐる折り込んでいきます。
折りたたんだ羽を輪が上になるようにし、背中に付けます。
たたんだ中心に指を入れ左右対称に羽の長さを整えます。
手順4:手先で羽を固定する
手先のピンチを外し、手先を羽の中央に持っていき、下からから結び目を通して上に引き抜きます。
この時点でもう一度羽が左右対称になっているかを確認しましょう。
手先を上に上げ、しっかりと締めましょう。
2周目も同じく結び目を通ししっかり締めましょう。
手順5:余った手先の始末をする
余った手先は一番内側の帯、着物と帯の間に入れましょう。
次に入れた手先を帯の下から出します。
引き出した手先は羽を固定させるためにしっかり引っ張りましょう。
帯の下線から出た手先は内側にくるくると巻帯の中に入れ込みましょう。
このままでは、羽の部分がぐらぐらするので、帯の中に入れ込んだ手先の部分は、結び目の下まで持ち上げ、結び目を固定する土台にします。
こうすることで羽が崩れてこなくなります。
これで帯が完成しました。
手順6:袴の紐を解く
左右の袴の紐を外側に引っ張ると紐が解けます。
手順7:袴の前側の着付け
袴を下から履いてもらいます。
ヒダの多い方が袴の前側です。
袴の高さは、先程締めた帯が1.5~3cmぐらい出るくらいが理想的です。
真ん中が体の中心にくるように合わせましょう。
ずれやすいので、一度真ん中、両脇をピンチで仮留めしておきます。
前紐を後ろに回し、羽にバッテンに掛けます。
羽の下側に挟み込んだら結び目の下のところで、前方向に引きグッと締めましょう。
この時、羽からは外れないようにしっかりと引っ掛けるのがポイントです。
紐を前に持ってきたら袴の上の紐の部分に重ねて左胸の前で左紐を上に交差させます。前で留めておいたピンチは外しましょう。
紐を同じ高さになるように重ねてグッと締めます。
右側の紐は紐の下線に合わせて折り返し、同じところを通って後ろに回します。
羽の下で蝶々結びをします。ゆるまないようにしっかりと結びましょう。
手順8:袴の後ろ側の着付け
次に後ろの袴を作っていきます。
袴腰にヘラが付いている場合には、背中の着物と帯の間に上から差し込みましょう。
このヘラは袴によっては無い場合もあります。
袴腰の真ん中を背中心に真っ直ぐ合わせてぐっと押さえつけ、紐を前に回します。
前に持ってきた紐は先ほどと同じところで必ず左が上になるように重ねます。
左の胸の前で紐をしっかりと結びましょう。
数回にわたって、紐をぐっと引きゆるみを取って締めましょう。
これで袴がずり落ちてくることを防ぐことができます。
次に結び目を縦にして蝶々結びをします。
下の方を外側に折り返し、蝶々結びしましょう。
結び目が見えているのはキレイではありません。
長い方の紐を結び目の下から遠し、結び目を隠します。
下の方が長くなっていると動きがあり非常に綺麗です。
袴の着付けが完成!
最後に衿の後ろに留めてあるピンチを外して完成です。
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