【結婚式・卒園式・入園式におすすめ】訪問着の着付けと袋帯の二重太鼓結びの結び方
目次
【結婚式・卒園式・入園式におすすめ】訪問着の着付けと袋帯の二重太鼓結び
【準備編】訪問着着用時の和装小物について
訪問着の着付けに使う和装小物は、普段着の小物とは少し違います。
まずは、訪問着の着付けを行う際に使う和装小物について紹介していきましょう。
衿芯は礼装向きの硬い衿芯を使用する
普段着と訪問着で一番違うのが衿の抜き具合です。
訪問着は普段着と比べて衿を多めに抜くのがポイントです。
あまり衿を抜かない普段着では少し薄めの衿芯を使います。
一方、訪問着の着付けで使う衿芯は硬くハリがあるので、衿をしっかり引き抜いても綺麗なカーブを保つことができます。
帯揚げはツヤ感のあるものを
訪問着に合わせる帯揚げは、ツヤがある高級感のあるものを使いましょう。
ものによっては金糸、銀糸が入っているものもあり豪華なイメージで訪問着によくマッチします。
帯締めは平たいものを
訪問着に合わせる帯締めは、普段のものより平たく幅広のものを選びましょう。
帯締めは、丸いものよりも平たいものの方が格が高いとされているからです。
さらに、金糸や銀糸が入っているものを選ぶのもポイントです。
丸い帯締めよりも結び方は難しいので、きっちりと手順を守って締めましょう。
下の写真は帯揚げと帯締めのアップ画像です。
草履は厚底をチョイス
草履も普段履くものよりも段数の多いものを選びましょう。
写真の草履は吉澤先生が作ったもので、少しカジュアル寄りですが、本当にフォーマル向きのものであれば
色がもう少し抑えてあったり、帯の生地を使っていたりします。
鼻緒の部分も、染めで模様が描かれているよりも、織物の生地でできている方が礼装向きです。
【豆知識】女性の着物は拾えりを半分に折り返し使う
女性の着物は男性と違い衿の留め方が違います。
女性の着物の場合は、衿の部分が広衿になっています。
着用時は、スナップボタンで留めたり、糸を引っ張って半分の衿幅にします。
現在はスナップ式のものが主流になっています。
訪問着の着付け手順~長襦袢編~
まずは長襦袢の着付け手順です。
手順1:長襦袢を肩に掛ける
長襦袢を後ろから肩に掛けます。
この時、背縫いが真ん中に来るようにし、豪華めにしっかりと衿を抜きましょう。
普段の着物の場合の抜き加減は、下の写真のように首の後ろから10cmくらいです。
訪問着の場合は、下の写真のように豪華めにたくさん抜きましょう。
手順2:長襦袢の衿合わせ
普段着では衿を詰めて合わせますが、訪問着の場合は少しエレガントにVめに合わせましょう。
手順3:胸紐をかける
合わせた衿が崩れないように右手で押さえながら、胸紐を掛けます。
後ろに回し交差させた胸紐をしっかり締めて前に回します。
紐は2回絡げて引っ張り左右にねじり、ピンと引っ張った状態で胸紐に挟み込みましょう。
手順4:胸紐より上の部分のシワを取る
まずは背中側に回り、背中心から胸紐までの長襦袢のたるみを取るために、背中心、両脇を下方向に引っ張ります。
次に胸紐の内側に指を入れ、背中心から横方向に指をスライドさせシワを取りましょう。
前側も同様に縦方向、横方向のシワを取り除きます。
前側のシワは、衿が崩れないように衿元を押さえながらやさしく丁寧にシワを取るのがポイントです。
前後共、胸紐よりも上の部分の襦袢のたるみをなくすことで、着物全体の着崩れを防ぐことができます。
手順5:伊達締めを締める
伊達締めを胸のすぐ下のあたりに当てます。
紐を後ろから前に回し、胸紐同様中心を避けて紐を2回からげて、残りは締めた伊達締めに挟み込みます。
訪問着の着付け手順~着物編~
長襦袢の上から訪問着を着付けていきます。
手順1:両袖を通し着物を肩に掛ける
両袖を通して、肩に掛けます。
この時、無造作に着物を掛けてしまうと長襦袢の衿の部分が前に押されて衿が崩れてしまうので、衿の部分に注意しながらやさしく掛けましょう。
着物の背縫いを体の中心に合わせます。
着物の衿は長襦袢よりも5mmほど多く出し、ピンチで留めておきましょう。
こうすることで、襦袢、着物とも真ん中から横にずれることがなくなります。
左右の耳の下までは着物の衿を襦袢よりも5mm高くし、左右両サイドもピンチで留めます。
手順2:裾の長さを決める
横から、右手で両衿先の少し上を、左手で背縫い部分を持ち一度持ち上げてから床と平行に降ろします。
床すれすれのところで長さを決めましょう。
手順3:前を合わせる
裾の位置を維持したまま前に回り着物の前を合わせます。
上前を腰骨が隠れるくらいの位置に合わせてたら、一度開きます。
反対側(下前)を胴に巻き付け、端の部分だけグッと裾を持ち上げます。
その上から今度は上前をかぶせます。
上前の裾も5cm程上げましょう。
手順4:腰紐を締める
前後の余分な布を取り除き、腰ひもを当てます。
腰紐の位置は、腰骨とウエストの間が理想的です。後で裾が落ちてこないようにしっかりと締めて片蝶結びをします。
余った紐は腰紐にからげてしまい込みましょう。
手順5:着物の衿合わせをする
おはしょりのもたつきを防ぐために、着物の下前は三角揚げしておきます。
着物の衿は、耳の少し後ろから半衿が見えるようにし、衿合わせは普段の着物より少し広め(1.5~2cm)にします。
衿の上側から下方向に手を添えて撫で、たるみを取ります。
右手で下の衿をキープしながら、今度は上前の衿を左右対称になるように合わせます。
上前の衿も上から手を添わせてしっかりとたるみを取ります。
手順6:胸紐をかける
後ろで一度グッと締め、前に持ってきたら二回からげ、紐を左右反対にねじり残った紐は胸紐にからげます。
後ろに回り、長襦袢の時と同じように、縦方向、横方向のシワをしっかりと取りましょう。
前側も衿が崩れないように抑えながら、下前、上前とも余分なたるみを取りましょう。
手順7:おはしょりの始末をする
おおよその帯の幅を指で測ります。手幅1つ分が帯幅の目安です。
おはしょりの幅はそこから更に人差し指一本分の位置になります。
余分なおはしょりは持ち上げ、ピンチで腰紐に留めます。
反対側も同様に平行になるようにピンチで留めます。
反対側も同様に平行になるように高さを合わせ、ピンチで留めましょう。
前で合わせたおはしょりの高さに後ろのおはしょりを揃えます。
合わせたおはしょりは動かないようにピンチで留めておきましょう。
こうすることで、前後のおはしょりがまっすぐになります。
余分な部分は持ち上げて胸紐にピンチで留めておきましょう。
背中心も同じ高さになるようにおはしょりを持ち上げピンチで留めます。
手順8:伊達締めを締める
伊達締めを締めておはしょりを固定します。
伊達締めは帯の中に隠れる高さに締めましょう。
伊達締めの紐も真ん中を避けてからげ、挟み込みます。
前、後で留めたピンチを全て外します。
余った部分は下側に折り返して帯の中に隠れるようにします。
訪問着の着付け手順~帯結び編~
袋帯でお太鼓を作ります。
手順1:帯板を付けて胴に帯を巻く
帯板を付けます。
手先を半分の幅にに折り、手幅の分だけ帯を取ります。
取った手先の部分が体に一周し背中心になるように回し、ピンチで胸紐に留めます。
手先はまっすぐに織り上げ肩に掛けておきましょう
その上から帯を巻き一度脇のところでストップし、帯の高さを確認します。
帯の高さはお好みですが、礼装の場合は、少し高めの位置にするときちんとした印象になります。
ここで、帯を一度締めます。
手先を折り返した部分に右手の親指を入れ、左手で帯の下線を持ちながら帯をギュッと締めましょう。
手先を挟み込み、締めた帯が緩まないようにテンションをかけながら、脇の下を通って帯を前に回します。
手順2:帯の幅出しをする
帯の幅出しをします。
左手で帯を持ちながら、右手を帯の中に入れてねじって少しずつ幅出しをし、段違いになるようにします。
幅出しの長さは着付ける人の身長によっても少しずつ異なりますが、おおよそ1.5~2cm程です。
左右同じ幅になるように幅出ししましょう。
幅出しが終わったら右手で帯の下線をしごいて、形を作ります。
一週目に巻いた帯の上線に揃えるように後ろまで帯を巻いていきます。
手順3:帯を締める
後に回したら帯を内側に三角に折り上げます。
右手で帯が緩まないようにテンションをかけながら、手先のピンチを外します。
左手で手先の端を持ち、しっかりと帯を引き締めましょう。
帯に挟まっている手先を右脇の手前まで引き抜きます。
背中の真ん中で手先を下方向、たれを上方向にし出来るだけ小さくねじります。
ねじった手先は輪が下になるように右側に持ってきて、巻いてある帯の下線と揃えて下側をピンチで留めておきます。
たれはねじった部分からキレイに広げましょう。
こうすることで、たくさんの帯をお太鼓に使う事ができます。
帯の表地が外側にくるように広げましょう。
手順4:枕の位置とたれの長さを決める
柄を表にしたまま帯の一番先を取ります。
帯先を大きく三角に折ります。
枕の平な部分を上に、へこんでいるほうを下にして、三角に折り上げたすぐ上の部分に置きます。
三角の部分は枕を当てる位置の見当をつけるために折り上げたので元に戻します。
枕の位置を変えないように注しながら、枕の上に帯の残りのたれ先を掛けます。
枕に掛けた外側のたれの長さはたれ先よりも15cm位長くなるようにしましょう。
手順5:作ったお太鼓を背中にセットする
帯の上から枕ごとしっかり持ち、左右のシワを取ります。
そのまま帯結びのねじり目の上に枕を置きます。
両手で枕の紐を持ち、枕を背中に密着させるようにテンションをかけながら前に持っていきます。
手順6:枕の紐をしっかり締める
中心を避けて枕の紐を結びます。
一回結んだら、右腕を帯に当て枕の紐を数回に渡りしっかり引きましょう。
こうすることで、枕がより背中に密着します。
枕の紐は、前で締めすぎてしまうと苦しいので、ピタッと体に密着するくらいまで締めたら片方蝶々で結び、余った紐は帯の内側にしまいます。
この時、枕の紐をぐっと帯の下まで押し込むことで、より枕が体に密着し、帯揚げを入れるスペースも確保できます。
手順7:帯揚げを掛ける
帯揚げは半分の幅に折り帯枕がしっかり隠れるように掛けましょう。
掛けた帯揚げは前に持って行き、前でからげて帯の中に挟んでおきます。
手順8:お太鼓を作る
一枚目のたれの人差し指一本位の位置に仮紐を添わせます。
紐をそのまま外側のたれに移動し、たれを跳ね上げて内側に折り上げます。
そうすると内側のたれと合わせた時に人差し指一本分のたれが出ている状態になります。
そのままたれを背中に押し付けながら紐を前に回し、帯の下で数回紐を引きながらしっかりと結びます。
手順9:手先をお太鼓の内側にしまう
手先のピンチを外します。
仮紐が通っているところに手先を差し込み、反対側から手を入れ引き抜きます。
反対側から手先が2~3cm出ているのが理想的な長さです。
右側の余っている手先は内側にクルッと折り込みましょう。
訪問着の着付け手順~帯揚げ&帯締め編~
最後に帯締めを締め、帯揚げをキレイに仕上げます。
手順1:帯締めをお太鼓の中に通す
帯締めの中心を持ち帯の中(お太鼓の中に差し込んだ手先の上)に通し、帯の真ん中を通るようにして、前に回します。
手順2:帯締めを締める
正面で左右の帯締めの長さが均等になっているかどうかを確認します。
着物は左が上になるので、帯締めも左を上にして結びます。
この時も、下の写真のように帯締めを数回グッと前に引きながらしっかり結びましょう。
せっかく締めた結び目が緩まないように、結び目の真ん中をしっかり押さえながら左側の帯締めで大きく輪を作ります。
右側の帯締めを輪の中に入れます。
結び目が緩まないように押さえながら左右の帯締めを交互に引いていきましょう。
余った帯締めは横まで持ってきて、帯締めの上から下に挟みます。
房は帯締めの上の部分に出しておきましょう。
反対の帯締めも同様に処理します。
手順3:帯揚げの処理をする
先ほど絡げておいた帯揚げを外します。
片方ずつきれいにしていくので、右側は一旦帯に挟んでおきます。
左の帯揚げを枕の根本から広げて下から1/3折り上げます。
奥の方まできちんときれいにするのがポイントです。
次に上から1/3を下ります。これも奥のほうまできれいにしましょう。
1/6の幅になったら一度帯に挟みます。
反対側も同様に帯揚げの処理をします。
両方ともたためたら、左を上にして一度結びます。
この時もたるみをしっかり取りましょう。
結び目は縦にして、帯の上から出る帯揚げの結び目部分のシワをキレイに取りましょう。
上になっている帯揚げを左手の指に絡げ輪を作り、下側の帯揚げを輪の右側から通します。
帯揚げを引き抜くときは一度に引っ張らず、形を整えながら少しずつ引いてくると結び目がキレイに仕上がります。
結び目のきれいな部分を上にして帯の内側にしまいます。
脇の部分の帯揚げも、キレイに帯の中に入れましょう。
余っている帯揚げは中心から順番に下の方までしまいましょう。
反対側の帯揚げも同様に処理します。
帯揚げをしまうのは胸紐と同じ部分です。
帯揚げが長ければ折り返して帯の中にしまい込みます。
最後に仮紐をほどき引き抜きます。
【結婚式・卒園式・入園式におすすめ】訪問着の着付けと袋帯の二重太鼓結びが完成!
おはしょりを留めておいたピンチ、衿を留めていたピンチなど全てのピンチを外したら完成です。
吉澤先生の着付け教室では東京と大阪の教室どちらでも他装のレッスンを行っています。
特に大阪では月2回、他装の個人レッスンも行っています。
公式HPで吉澤先生の教室の概要を、またYoutubeチャンネルもぜひご覧ください。
【吉澤暁子きもの着付け教室】
HP:https://chai-hana.net/
Facebook:http://bit.ly/2QZ3fH5
Twitter:http://bit.ly/2EqKdYx
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