「悪人」を描いた浮世絵を紹介する展覧会『江戸の悪』展が、6月2日から東京・原宿の太田記念美術館で開催されます。鼠小僧次郎吉ら盗賊や吉良上野介をはじめとする「悪」のイメージで捉えられた歴史上の人物、悪女や小悪党、悪の妖術使いなど、実在した人物から物語に登場する架空の人物まで多岐にわたる悪人を描いた作品が展示されます。三代歌川豊国が描いた石川五右衛門や『東海道四谷怪談』、歌川広重の『忠臣蔵 夜打三 本望』、月岡芳年の『平清盛炎焼病之図』などの作品が出展されるほか、江戸時代のストーカーとも言える悪僧・清玄と桜姫など、屈折した恋愛模様の末に繰り広げられる悪事を描いた作品なども見ることができる『江戸の悪』展をご紹介させて頂きます。
盗賊・侠客・浪人から小悪党まで―江戸の「悪い人」たちが大集合
三代歌川豊国「東海道五十三次之内 京 石川五右衛門」
石川五右衛門などの大盗賊、雁金五人男や幡随院長兵衛などの侠客、斧定九郎などの浪人たち・・。江戸時代には、全うな道からはずれたアウトローが人気となり、さまざまな脚色がほどこされて芝居や小説などに登場しました。伝説上・架空の人物から当時の江戸を騒がした実在の大盗賊・小悪党まで、「悪い人」たちが大集合します。出典:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
歴史上の悪人たちも勢揃い
歌川広重「忠臣蔵 夜打三 本望」
日本の歴史上で、悪のレッテルを貼られた人物は数多くいます。中でも元禄赤穂事件で四十七士に倒された吉良上野介は、『仮名手本忠臣蔵』では高師直の名で登場し、歌舞伎の代表的な悪役として広く知られました。他にも菅原道真を陥れた藤原時平、平家の全盛を築いた平清盛など、悪のイメージで捉えられた権力者たちをご紹介します。出典:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
悪女・女伊達・ストーカー
三代歌川豊国『東都贔屓競 二 清玄 桜姫』
悪に手を染める人々は男性とは限りません。江戸時代には、土手のお六に代表される「悪婆」や、女盗賊・女伊達などの役柄も芝居の登場人物として人気を呼びます。また歌舞伎で好まれたのが、時に現代のお昼のドラマも顔負けのどろどろとした恋愛模様。元祖ストーカーとも言える悪僧・清玄と桜姫など、屈折した恋の末に繰り広げられる悪事の数々をご紹介します。出典:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
様々な悪人たちのイメージが描かれた浮世絵から探る魅惑の「悪」。時には主人公の人気をも凌ぐほど、人の心を惹きつけてやまないそんな悪人たち。江戸時代の人々が魅了されてしまった悪人たちの魅力はどこにあるのか?この機会に触れてみるのもまた面白いのではないでしょうか。
『江戸の悪』詳細情報
2015年6月2日(火)~6月26日(金)
会場:東京都 原宿 太田記念美術館
時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜
料金:一般700円 大高生500円
※中学生以下無料
公式サイトはコチラ→http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
編集部おすすめ記事ピックアップ
<YouTube動画で販売促進|着物業界>
YouTube運用代行「カケアイ」
<YouTubeを活用して着物の販売促進をお考えなら!>
おすすめYouTube運用代行会社10選