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「きものと洋服の違い」
きものと洋服の違いって皆さんは何を思い浮かべますか?
形、素材、しきたり、、などいくつもありますが、最も大きな違いの一つに、きものは解いて寸法を変えて仕立て直せる、ということがあります。
明治初期までは、きものを洗うと言ったら、解いて洗うことが一般的でした。
お母さんのきものを娘さんに、お姉さんのきものを妹さんにといった具合に、着る人が変わる場合、寸法を変えて縫っていたのです。
例えば、お母さんの振袖を娘さんに着せたいと思っても、娘さんの方が身長が高い場合など、寸法が合わない場合がありますよね。上の写真のように、裄がつんつるてんになってしまう場合がよくあります。
洋服だったら諦めるしかないのですが、きものの場合は娘さんの寸法に仕立て直せるのです。
どうしてきものはサイズを変えられるのか?
こちらがきものを解いた写真です。
きものは、仕立てる際にあまった布を切らず、すべて縫い込みます。そのため、解いてつなぎ合わせると元の反物に戻せるのです。元々お母さんの寸法に縫っていたとしても、生地の幅があれば長くできるのです。