織りの帯と染めの帯どちらが格上?カジュアルな帯とフォーマルな帯それぞれご紹介♪
着物と同様に帯にも織りと染めがあります。着物とは逆に一般的に織りの帯の方が染めの帯よりも格上になります。
※着物の織りと染めの違いはコチラ→意外と知らない?染めと織りの違いとは・・・!?
今回はそんな織りの帯と染めの帯をご紹介致します。
目次
格調高い織りの帯はフォーマル仕様
色糸を表に出したり、出さなかったり、文様を織り方で表現するのが織りの帯です。代表的な織りが錦織と唐織で、重厚感があり、礼装用の帯になります。錦とは「金」と「帛(はく)」を組み合わせた文字で金糸・銀糸や色糸を用いて絢爛豪華に作られる紋織物(もんおりもの)の総称です。唐織は刺繍のように見えるふっくらした織り柄が特徴です。どちらも金銀をほどこしたうえ、古典調の格調高い文様を織り出し、礼装を華やかに演出します。綴織も金銀をほどこしたものは礼装向きに。ただし、博多織りや紬はカジュアル向きです。
錦織
金糸・銀糸、多彩な色糸を用いて模様を織り出す紋織物の総称。佐賀錦、唐織、綴織も錦織の仲間になる。
唐織
光沢のある美しい緯糸を浮かせて文様を織り出し、一見刺繍のようにふっくらしている。
綴織
地の経糸と緯糸だけで模様を織り出すため平面に仕上がる。
博多織
張りがあり地厚な帯で縞、格子、不津具の独鈷(とっこ)、華皿(はなざら)を織り出す。経(たて)に細い糸を緯(よこ)に太い糸を用い、経糸で織り柄を出す。
紬
節のある紬糸で織られ、ざっくりとした風合い。
織りの着物に合わせればやわらかい雰囲気に
白生地に図側を染めた帯を染め帯といいます。染めの着物や織りの着物に、染めの帯を合わせると、やわらかい印象を与えます。お太鼓柄に染められることが多く、柄や素材により準礼装から街着まで用います。素材は塩瀬や縮緬が一般的で、染色技法は着物と同様、手描き染め、型染め、絞り染め、更紗染め、ろうけつ染めなどがあります。
金銀の彩色や、金糸・銀糸で刺繍をほどこしたもの、吉祥文様など格調高い文様なら、訪問着や色無地、江戸小紋、付け下げに合わせて披露宴にも向きます。
素材はほかに、綸子、紬、夏向けの絽や紗などの絹地から、木綿、麻などにも染められます。季節や個性を表現できるのも、多彩な染め帯ならではの楽しさです。
手描き染め
塩瀬の白生地に、絵を描くように草華を手描き染めしたやさしい印象の染め帯
型染め
模様を彫った型紙を用いて染める。これは紅型(びんがた)という、沖縄の伝統的な型染めで、鮮やかな色と顔料を使うのが特徴
絞り染め
防染により模様を表す技法の中でも、最も素朴な染色法。紬地を桜の花の形に縫い締め、染め出した大胆なデザイン。
更紗(さらさ)染め
室町末期にインドやペルシアから輸入された異国情緒漂う草花や鳥獣を染めた布を模し、木綿に型染めしたもの。
出典:http://www.kimono-shop.co.jp/
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