【成人式におすすめ】三重仮紐を使った「文庫結び」の結び方|振袖の帯結びアレンジ
今回はYouTubeで公開している吉澤暁子きもの着付け教室の吉澤暁子さんとコラボしてご紹介をいたしました振袖の帯結びで三重仮紐を使った「文庫結び」の結び方をご紹介していきます。
【振袖帯結び】三重仮紐を使った「文庫結び」の結び方
【振袖の帯結び】文庫結びの結び方の手順
振袖でよく使われる「文庫結び」の結び方の手順は以下の通りです。
手順1:帯を胴に巻き手先を折り上げる
手先の長さを取り胴に巻き付け、背中心でピンチを胸ひもや伊達締めと一緒に止めます。
帯の柄どまりは左脇に合わせましょう。
手先を肩に掛けまっすぐに折り上げます。
手順2:手先の上に帯を巻いた後しっかり締める
胸の前で帯の高さを確認したら、左手の親指を手先の織り上げた部分に入れます。
右手でたれ先の下側を持ち、グッと締めましょう。
一巻目をしっかり締めないと二巻目の帯のゆるみにつながってしまいます。
そのまま脇の下を通りながら帯を前へ渡します。
手順3:帯の幅出しをする
振袖の場合、帯は4~5cm幅出しをします。
この時、帯幅が同じ幅になるようにしましょう。
その後帯の上線を揃えながら背中まで帯を巻き付けます。
帯がたるまないように常に横方向にテンションをかけながら回しましょう。
手順4:帯を半分の幅に折り上げ帯を締める
もう一度前の高さを確認します。
OKなら後ろで脇から幅が半分になるように斜めに折り上げます。
折り上げた部分の下を右手で持ちながらピンチを外します。
たれ先の下線、肩に掛けてある手先に左端を持ちグッと締めます。
手先を体の中心まで引き抜き、手先を上にして一度結びます。
結ぶ時はできるだけ高い位置(帯の上線部分)で結びましょう。
手順5:結び目を縦にし帯を広げる
手先を上、たれを下に結び目を縦にし垂らしておきます。
帯のゆるみを防ぐため手先、たれ共結び目の部分から帯を広げておきましょう。
手順6:三重仮紐をかける
三重仮紐を背中側帯の上部分から前へ回し中心を避け蝶々結びします。
結ぶ前に三重仮紐を一度手前に引っ張るとしっかりと背中に密着します。
結んだ紐は帯の中にしっかりとしまい込みましょう。
手順7:手先の処理をする
手先を半分に折り三重仮紐の一番下に手先を通します。
柄止まりが三重仮紐の上に出ないように注意しながら引き抜きます。
引き出した手先は背中心で斜め45度に折り返し着物の衿にピンチで止めておきます。
手順8:手先の余った部分は帯の中にしまい込む
三重仮紐よりも下にある残った手先の部分は帯の中にしまい込みましょう。
この部分はこれから作る帯の土台になり、帯が下がってくるのを防いでくれます。
手順9:たれで羽を作る
たれを折り返し輪っかを作ります。
この時たれ先の先端は背中心より左側になっていることがポイントです。
下の写真のようになっていないとしっかり羽根を抑えることができず、羽根がほどけてしまいます。
左右の羽を真ん中で半分に折ります。
羽の大きさはお好みですが、羽根の部分が少し肩から出るくらいの長さがかわいいです。
羽の真ん中の余りは外側に三角に折りましょう。
半分になった帯の手前を山折りに、更に反対側も同じように山折りにします。
均等に山折りすることで羽がキレイに仕上がります。
手順10:羽を三重仮紐でたすき掛けする
左側の羽を一番奥のゴムに挟みます。
右側の羽は一番手前のゴムに挟みます。
羽にかけたゴムがクロスすることで羽が抜けにくくなりしっかりと固定されます。
左右の羽が同じ長さになるように揃えましょう。
手順11:枕を付ける
枕を結びます。
飾り帯にははまぐり(丸みのある枕)がおすすめです。
通常のお太鼓を作る枕よりも幅が狭く上部が丸くなっているのが特徴で、羽を押さないようなつくりになっています。
枕を羽根の上から当てます。
枕を当てたら羽の下を持ち羽を帯の上線くらいまでグッと持ち上げて押さえます。
胸で押さえて枕を前へ回します。
前に回り枕のひもを結びます。
結ぶ前には枕がゆるむのを防ぐために、肘を付けて何度かグッと前に引きたるみを取った状態で結びましょう。
帯枕の紐にゆるみがあると帯が下がってきてしまうので、何度か繰り返して引きたるみを取ると羽がしっかり背中に密着します。
枕のひもは中心を避け蝶々結びにして結び目を帯の中に入れます。
手順12:帯揚げをかける
振袖の時には鹿の子の帯揚げを使います。
尖っている方が表になるので間違えないようにしましょう。
帯揚げの真ん中を持ち枕を包み込むようにかけます。
枕の下側にもくるみこむと横から見えた時にもキレイです。
帯揚げは前へ回し一旦簡単にからげておきます。
手順13:手先をおろして折り上げ帯締めを付ける
衿に止めておいたピンチを外し、手先を取って真っ直ぐ下におろします。
次に帯締めを締めていきます。
帯締めに飾りがある場合には、飾りが右にくるようにし、帯締めの中心を持ち、手先の内側に当てます。
余分なところは折り返し、帯に当てます。
帯締めの位置は帯幅のだいたい半分位の位置が理想的です。
帯締めを前へ持っていき結びます。
この時もたるみが出ないように、肘を当てグッと前に引き出してゆるまないようにしてから締めましょう。
手順14:羽を広げる
後ろに回り左右の羽を広げます。
まずは左側の羽の端を持ち、帯枕に挟まっている手前側のヒダを引き抜きます。
そのまま外側に垂れ下がるように折り曲げます。
たれの下側もしっかりと折り目をつけるときれいです。
内側の羽根がまっすぐに垂れているとキレイに見えます。
反対側も同様に処理します。
この時点で左右の羽の長さが違ったらもう一度羽を横に戻して引っ張り長さを微調整しましょう。
【振袖の帯結び】三重仮紐を使った文庫結びが完成!
羽の長さは左右対称が基本ですが、思い切って長さを変えてあげても可愛いです。
三重仮紐を使えば崩れにくく簡単に振袖の帯結びができてしまいます。
お母さんが娘さんに帯結びをしてあげる時にもおすすめです。
簡単な方法のほうが良いのでぜひ使ってみて下さい。
帯締め帯揚げの部分は、吉澤暁子きもの着付け教室のYouTubeチャンネルで公開していますので、ぜひそちらをご覧ください。
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