日本初の春画展、北斎や歌麿など約120点が永青文庫で開催。チケットなどの詳細も明らかに。

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最終更新: 2015/07/30

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東京・目白台永青文庫で開催される「春画展」の詳細が明らかになりました。出品作品は約120点。前期約60点、後期約60点の入れ替え制で18歳未満は入館禁止。開催期間は2015 年 9月 19 日~12 月 23 日にて開催されます。

日本で初めての大々的な春画展ということでこれまでも大きな話題となっている春画展。

 

日本で初の春画展の開催

肥後熊本54万石の大名・細川家に伝来する歴史資料や美術品の文化財を所蔵する永青文庫が主催する「春画展」は、性愛を浮世絵で表現した作品にフォーカスした展覧会。春画はゴッホやピカソといった印象派の画家に影響を与えたと言われ、大英博物館で実施された際は多くの来場者を集めました。

性的表現が含まれているため禁制品として取り扱われていたことからこれまで日本では、大きな展覧会のコーナーの一つや、多彩な出品作のごく一部で春画が展示されることはありましたが、今回のように春画のみを大量に展示する「春画展」は初めてとなります。

これまで日本での春画展の開催に関しては、様々な反響が予想されることから美術館などが「過剰に自主規制」していましたが、2013年から14年にかけてロンドンの大英博物館で開催された「春画 日本美術の性とたのしみ」展の英国での大成功をきっかけに、日本側でも開催への機運が急速に高まり、永青文庫が会場となることを引き受けることで開催が決まりました。

 

今回の春画展のキャッチコピーは、「世界が、先に驚いた。」

春画展

そんな経緯もあり、今回の春画展のキャッチコピーは、「世界が、先に驚いた。」。大英博物館から里帰りする作品をはじめ、日本の美術館や個人コレクションから収集した名作を、肉筆約30点を含む約120点が公開されます。雪鼎の妖艶や春信の清楚、清長の秀麗、歌麿の精緻、北斎の豊潤などを揃え、前期と後期に分けて約60点ずつ展示されます。

今回展示される「稚児之草紙」などは、鎌倉時代の作品をほうふつさせるものだという。珍しいところでは室町時代に製作された「勝絵絵巻」や、江戸時代に流行った、手のひらサイズの「豆判」も展示されます。

 

永青文庫について

会場の永青文庫は1950(昭和25)年、細川家に伝来する歴史資料や美術工芸品を後世に伝える目的で財団法人として設立されました。73年に博物館登録され、毎年、4つの会期に分けて所蔵品などを公開展示されています。今回の春画展ような大規模展の会場になるのは異例でもあるため、期間中はかなりの混雑が予想されますのでご注意ください。

永青文庫は東京メトロ有楽町線護国寺駅から徒歩15分。入館料は大人1500円。高齢者・学生・団体などの割引や、チケットの前売りはございません。申込方法の詳細などは公式サイトに掲載されていますので、ご確認ください。

SHUNGA 春画展 公式サイト

 

 

 

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