【青森ねぶた祭】スター・ウォーズねぶたはなぜ運行できないの? ラブライブ!ねぶたとの違いとは
東北の夏の風物詩の一つ「青森ねぶた祭」が8月2日、青森市で開幕しました。今回は12月に新作映画が公開される「スター・ウォーズ」を題材にしたねぶたが初登場するということで事前から注目が集まっておりましたが、祭り本番では運行されず展示のみになりました。スター・ウォーズねぶたは、8月1日、市内の青い海公園で開かれた前夜祭で初披露されました。ねぶた4台に明かりが灯りC-3POやヨーダら登場キャラクターが夜空に輝き、ネット上でも多くの好反応が投稿されていました。
スターウォーズねぶた。 ダースベイダー。 pic.twitter.com/3CPZvJJBvX
— 特任市長 (@t_shicho) 2015, 8月 1
スターウォーズねぶた テーマ曲流れて大興奮だったわ pic.twitter.com/jLRIm2v8qc — 絵空(ビリーナ) (@lhvDorothy) 2015, 8月 1
スターウォーズねぶたアップ! pic.twitter.com/ih9YkmODtQ
— 古坂大魔王 KOSAKA DAIMAOU (@kosaka_daimaou) 2015, 8月 1
なぜスターウォーズねぶたは運行されなかったのか?
「伝統を守るのが大前提。あれはねぶたじゃない」。実行委の奈良秀則委員長は言い切る。(中略)年内に新作公開を控えるスター・ウォーズは宣伝色が拭えず「一度PRの場とされれば、祭りの将来に影響しかねない」と警戒する。
別の祭り関係者は、スター・ウォーズねぶたの運行で「ハネト」と呼ばれる踊り手の希望者や沿道の観客が急増すれば、雑踏警備が追いつかなくなる懸念もあった、と打ち明けた。 スター・ウォーズねぶたの制作関係者は「なぜ運行できないのか理解できない。経済効果も見込まれるし、柔軟に対応してほしかった」。
このスター・ウォーズねぶたは、著作権を管理するディズニー・ジャパンが4月青森市に打診し、夜間の練り歩きへの参加を希望していました。運行団体の協議会も祭りの実行委員会に8月4日の運行を提案して準備を進めていたそうです。
しかし実行委からは、国の重要無形民俗文化財としての伝統や、ファンの殺到に伴う安全確保との兼ね合いから反対意見が相次ぎその結果、最終的に前夜祭でのお披露目と祭り期間中の展示という結論になりました。
人気アニメ「ラブライブ!」のねぶたは運行OK
しかしながら、人気のアニメ「ラブライブ!」のねぶたは1日夜に運行されました。
ラブライブ!のねぶたは「前ねぶた」と呼ばれるタイプのもので、メインのねぶたが登場する直前の露払いとして運行する小型のもので、企業やスポンサーの広告として使われることが多く、特に規制はないタイプのねぶたです。
スター・ウォーズねぶたは、青森ねぶたの最大サイズ(幅約9m、高さ約5m、奥行き約8m)の約半分の大きさ。それが4台もあるため、「前ねぶた」として扱うことはできなかったのが運行できなかった原因でもあります。
ネット上では「スター・ウォーズはダメでラブライブ!がいいのはなぜ?」と実行委の判断に疑問の声も上がっています。
なんでスターウォーズはダメでラブライブは良いのかな〜 #ねぶた祭 pic.twitter.com/7a7uF0cPKU — エーミーー (@EMIXX1981) 2015, 8月 2
スターウォーズねぶたの運行を楽しみにしていた方にとっては、少々残念な結果となってしまったこのニュースですが、展示されているスターウォーズねぶた、とても迫力があり、素晴らしい完成品ですね。
青森市の観光施設ワ・ラッセで、最終日の7日まで展示されるそうですので、ぜひ見に行かれる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
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