徳島の伝統織物「しじら織」長尾織布へ見学に行きました!

[Instagram]

1,115

最終更新: 2017/02/04

1,115

最終更新: 2017/02/04

 

徳島県伝統織物、しじら織とは

しじら織は徳島の伝統織物で「しぼ」と呼ばれる独特の凹凸が特徴。凹凸のおかげで風通しが良く軽くてさらりとした肌触りのため、作務衣や浴衣として愛用されてきました。

20151206144525_img_1366

こんなユニークな織物しじら織が生まれたきっかけは、なんとたまたま起こった「失敗」。明治維新のころのお話です。

織物を仕事にしていたハナという女性が、織った生地をうっかり雨に濡らしてしまいました。晴れてからそれを干したところ布の表面に細かな凹凸ができているのを発見!彼女はそれをヒントに研究を重ね、ついに開発したのがしじら織でした。
独特な肌触りのしじら織は評判を呼び全国的に有名な織物になりました。

現在も徳島県を代表する織物であるしじら織。ハナのころは昔話「鶴の恩返し」にイメージされるような機織り機で手織りしていましたが、
現在はどのようにして作られているのでしょうか?しじら織を作る徳島県の長尾織布の工場へ見学に行きました!

しじら織工場を見学

長尾織布は明治時代創業で100年以上続く老舗の織物工場で、しじら織と藍染めを中心に綿織物を作ってきました。昔ながらの木造建築、何十年も動いている織り機など、まるで映画のセットのような工場です。

倉庫

布になる前の、色とりどりの糸が積まれています。

20151206142832_img_1346

機場

何十台もの織り機がところ狭しと並び休みなく動いています。
広い空間の中には賑やかに動く織り機ばかり。人がほとんどいません。

20151206142128_img_1330

20151206142056_img_1326

20151206142115_img_1329

こちらは昭和30年ごろの機織り機。このころは手織りもしていたんですね。

20151206142638_img_1342

藍染場

糸や織った布を徳島名産の藍で染めます。この段階では緑に近い色をしていますね。

20151206143032_img_1348

染めた布を十分に空気に触れさせてから水につけるとこんなに鮮やかな青になります。

20151206143320_img_1352

干し場

染めた糸を天日干しする場所がこちら。

20151206143847_img_1364

活用の場が広がるしじら織

近年はインテリア用のテキスタイルとしても人気のあるしじら織。特に藍染めで落ちついた青に染めたしじら織は目にも肌にも涼やかですね。今年の夏は浴衣はもちろん、クッションやベッドカバーにもしじら織を使って涼しく過ごしませんか?

20151206144706_img_1370

 

編集部おすすめ記事ピックアップ

OGP artbrains LP
<YouTube動画で販売促進|着物業界>
YouTube運用代行「カケアイ」

 

 

緑 赤 セミナー ブログアイキャッチ

<YouTubeを活用して着物の販売促進をお考えなら!>
おすすめYouTube運用代行会社10選

 

 

この記事を書いた人
ちあき
ちあき

趣通信編集部スタッフの島田ちあきです。 着物デザイン事務所で働いたことがきっかけで着物好きに。 趣味は海外でアートな写真を撮ること、イラストを描くこと。 着物コーディネートや和グッズの情報はもちろん、普段はなかなか見えない、背景にあるモノづくりの情報も発信していきます♪

その他の記事を読む

趣 -omomuki- の最新情報をチェック!