和文化・コラム

引き振袖をレンタルする前に!振袖を引き振袖に仕立て直して結婚式に着てみませんか?

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最終更新: 2017/01/11

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最終更新: 2017/01/11

 

ここ最近のきものの再生事例で印象に残っているのが、振袖を引き振袖に仕立て直した事例です。

 

とある常連のお客様のご相談から始まりました。

結婚式の衣装をレンタルしようといくつかご覧になった際に、「引き振袖もいいな」と思われたそうです。そこで、レンタルできる引き振袖を見たのですが、イマイチ気に入るものがなかったそうで、「これなら自分の振袖を引き振袖に仕立て直して着たい!」と思い、だるまやにお持ちになられました。

事例をご紹介させて頂く前に簡単に振袖と引き振袖の違いや引き振袖の仕立て直し手順をご紹介させて頂きます。

 

振袖と引き振袖の違いについて

振袖と引き振袖の違いは、おおまかに次の4点となります。

1. 裾、袖口にふき綿が入っている

2. 比翼が付いている

3. 引きずって着られるように衿の長さと落とし方、身丈など、寸法が多少異なる

4. 着付ける際に、はこせこや抱え帯など、振袖では使わない小物を使う

 

1.のふき綿は実際の画像を見ていただく方が分かりやすいと思います。

2.の比翼というのは、結婚式の際にお母さんが着る江戸褄(黒留袖)の内側についている、白い生地です。元々は襲(かさね)と言われる白いきものを長襦袢と留袖の間に着ていたのですが、着る手間を省くため江戸褄に縫い付けるようになったようです。引き振袖にも比翼をつけます。

3.の寸法については、振袖と引振袖ではいくつか異なります。振袖はおはしょりをして着ますが、引き振袖はおしゃしょりをしません。また、振袖以上に衿を抜きます。そういった引き振袖ならではの着方をした時に美しく着られるように、振袖とは多少寸法が異なります。

4.の着付ける際の違いは、はこせこや抱え帯と言った振袖には使わない小物を使う点、帯締めも振袖用のものより太いものを使う点などがあります。

 

引き振袖へ仕立て直す手順

お店によって仕立て直し方に違いがあると思いますが、だるまやの場合、一度振袖を解いて洗い張りをして仕立て直します。前項の3.で説明したように、根本的に着方が異なるため、それに合わせて仕立て直した方が着姿が美しくなるためです。

仕立て直す際に、振袖の時とは八掛の色を変えることもあります。比翼は江戸褄(黒留袖)の場合は白を使いますが、引き振袖の場合はきものの色に合わせて、白以外の色を使う場合もあります。

だるまやでは、お持ちいただいた振袖の色や柄に合わせて、その振袖が最も栄えるような仕立て直しを提案しています。

 

ということで、次頁では実際に振袖を引き振袖に仕立て直した事例を画像とともにご紹介しようと思います。

 

次ページ>実際に振袖を引き振袖に仕立て直した事例をご紹介

 

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この記事を書いた人
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だるまや京染本店の6代目 八木賢一です。 大学卒業後4年間会社勤めを経験し、2008年4月から呉服屋兼洗張職人として修行中です。 今まで学んだきものに関することを、たくさんの方に知っていただけたら嬉しいです。 きものに関することでお悩みの方は、どんな些細なことでも遠慮なくご相談くださいませ。

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