自分にぴったりの着物サイズや寸法を知ってきれいな着姿を手に入れよう。

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最終更新: 2017/03/30

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最終更新: 2017/03/30

 

趣通信スタッフの紅子です。

自分の洋服サイズはわかるけど、着物のサイズはよくわからない。そういう人は多いと思います。着物は洋服より融通がきくとはいえ、大きすぎる・小さすぎるものは、やはり着づらいものです。

お仕立てするならお店の方にお任せで大丈夫ですが、リサイクルやアンティーク、プレタで買う場合もある方は、知っておくと安心ですね。一度きちんと測っておけば便利なので、ぜひ測ってみてください。

 

着物のサイズや寸法はこれだけ知っておけば十分

着物にはいろいろな寸法がありますが、今回は「これだけは!」というものだけ厳選しました。

 

ちあきちゃん図

着物のサイズ・寸法:身丈(みたけ)

首の後ろから、背中の中心線を裾までの長さを身丈といいます。一般的に、身長±5cmくらいでしたらきれいに着られると言われています。

ちなみに、おはしょりを含めた長さを「身丈」、含めない長さを「着丈(きたけ)」といいます。
つまり、小紋や訪問着などの長着は「身丈」、長襦袢などは「着丈」を使うことが多いということですね。
 

着物のサイズ・寸法:裄丈(ゆきたけ)

首の後ろから袖先までの長さを指します。
体を測るときは、腕を右斜め45度におろした状態で、通常、首のうしろから手首の丸い骨のところまでを測ります。
洋服の感覚でいうと、少し短く感じるかもしれません。ご自分が落ち着く長さに仕立ててもらうこともできますが、実は洋装の時と比べ、着物の所作は全般的に脇を締めた方が美しく見えるものです。そうすると、裄丈の短さは気にならなくなるかもしれません。試してみてくださいね。

 

裄の測り方

着物のサイズ・寸法:後幅(うしろはば)と前幅(まえはば)

後幅は、背中の中心線から脇の線までを指します。
前幅は、脇の線から縫い目までのことを指します(一番目の図でもう一度ご確認ください)。縫い目から一番端までの部分を「おくみ」といいますが、おくみの幅は、約15cmと決まっているので、この部分は含まない長さを測るのです。

前幅と後幅は、腰回り(ヒップ)を基準に決めます。おおまかな計算式を示すと
「前幅+15+(後幅×2)」
が腰回りとだいたい合っていればいいと言えるでしょう。

長すぎれば体に巻きついて動きづらく、短すぎるとはだけてきて着くずれの原因にもなります。
前幅と後幅のベストなバランスは、それぞれの体型によって違います。プレタやリサイクルの場合にはあまり気にせず、全体の長さを見ておけばいいでしょう。

 

着物のサイズ・寸法:袖丈(そでたけ)

袖丈は、最近のものでは49cm(1尺3寸)くらいのものが多いですが、アンティークやお下がりの品の中には、長かったり短かったりするものもあると思います。袖丈で気をつけるべきは長襦袢の袖丈です。長襦袢の袖丈が短いと、着ているうちに飛び出してきてしまいます。同じか、長襦袢がほんの少し(1cm前後)長いくらいがちょうどいいでしょう。

 

着物のサイズ・寸法:袖幅(そではば)

袖丈のついでに、袖幅についても書いてしまいますと、袖幅も、長襦袢の袖幅と合っていた方が好ましいです。長襦袢の方があまりに長いと、これも飛び出してくる原因になります。ただ、これについてはあまり神経質に考える必要はないと思います。考え過ぎると長襦袢もたくさん必要になってしまいますので。

 

自分のサイズを知ったら安心して着物が選べます

自分に合ったサイズのものは、着ていてラクだし早く着られるし、やっぱりきれい!
せっかくなら、自信を持って楽しくお出かけしたいもの。マイサイズ、ぜひ調べてみてくださいね。

また、着物も着なれてくると、だんだん着やすいサイズがわかってきます。おはしょりの長さの好みや、前幅後幅のバランスなども人それぞれ。いろいろ試して自分にとってのベストを探してみてください。

 

 

 

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この記事を書いた人
紅子
紅子

着道楽だった祖母の影響でアンティーク着物の美しさの虜になり、そのまま着物が大好きになりました。お手入れしながら長く大切に着られるところに魅力を感じます。 もっと気軽に、いろいろなところに着物でお出かけしたい!今さら訊けないことから便利グッズまで、少しでも着物が身近に感じられるような内容を、私自身も勉強しながら発信していければと思います。よろしくお願いいたします!

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