【帯結び】名古屋帯で結ぶ「お太鼓結び(一重太鼓)」の結び方をご紹介
スタッフの紅子です。
着物といえば思い浮かぶ人も多い、お太鼓結びの結び方をご紹介します。
今回は名古屋帯を使った「一重太鼓」です。
お太鼓結びの歴史はまだ浅いものの、人気があり定番の結び方になっていますので、ぜひマスターしておきたいですね。
本コラムは毎週、月曜日のお昼12時半〜趣-omomuki-のFacebookページ・Instagramアカウントにて配信をしております#趣ライブの第11回目「お太鼓結び(名古屋帯)の結び方」を元に作成したものです。
目次
- 1 お太鼓結び(名古屋帯)で用意するもの
- 2 お太鼓結び(名古屋帯)で結ぶ前の準備
- 3 【帯結び】お太鼓結び(名古屋帯)の結び方
- 3.1 お太鼓結びの手順1.名古屋帯の「て」を、手先を前にして肩にかけます。「わ」(折り山のある方)が外側です。
- 3.2 お太鼓結びの手順2.体にひと巻きします。
- 3.3 お太鼓結びの手順3.背中の真ん中くらいで、巻いた帯の下に指を差し入れて巻き始めをつまみ、そのまま「たれ」を真横にぐっと引きます。
- 3.4 お太鼓結びの手順4.そのままたれを前にまわし、前柄の位置を確認したら、和装クリップで止めておきます。
- 3.5 お太鼓結びの手順5.たれを後ろまで持っていき、帯幅が半分になるように折りあげます。
- 3.6 お太鼓結びの手順6.肩にかけておいた手先を後ろにおとし、たれを持つ手とは違う手でつかみます。
- 3.7 お太鼓結びの手順7.手先をたれの下を通るようにしてねじります。
- 3.8 お太鼓結びの手順8.たれを下におろしたあと、仮紐でねじり目のすぐ下を固定し、そのまま前で結びます。
- 3.9 お太鼓結びの手順9.手先は前にもってきて、4でつけた和装クリップに一緒にはさんでおきます。
- 3.10 お太鼓結びの手順10.たれをしっかりとひろげ、うしろのねじり目が突き出てしまっている場合には軽く叩いてつぶしておきます。
- 3.11 お太鼓結びの手順11.帯揚げをかけておいた帯枕を手に取り、向きを確認します。
- 3.12 お太鼓結びの手順12.お太鼓に出したい柄が乗るように帯枕の位置を決め、帯枕とねじり目の間がもたつかないようにならしながら、帯枕をねじり目の上に乗せます。
- 3.13 お太鼓結びの手順13.帯枕の紐を前で結びます。
- 3.14 お太鼓結びの手順14.つけた帯枕の下をきれいにならし、帯揚げは邪魔にならないように前で軽く結んでおきます。
- 3.15 お太鼓結びの手順15.上記8で結んだ仮紐をほどき、その仮紐をたれの外側にあてて、作りたいお太鼓の大きさを決めます。
- 3.16 お太鼓結びの手順16.余ったたれを、お太鼓の中にたくし上げていきます。
- 3.17 お太鼓結びの手順17.人差し指1本分のたれ先が残ったところで仮紐を前に回し、結びます。
- 3.18 お太鼓結びの手順18.お太鼓の中をきれいに整え、9で止めておいた手先を後ろにまわし、お太鼓の中を通します。
- 3.19 お太鼓結びの手順19.手先を押さえるように帯締めを通し、前でしっかり結びます。
- 3.20 お太鼓結びの手順20.最後に帯揚げを整えて、完成です。
- 4 【動画】お太鼓結び(名古屋帯)の結び方
お太鼓結び(名古屋帯)で用意するもの
名古屋帯
仮紐
帯枕
帯揚げ
帯締め
和装クリップ
お太鼓結び(名古屋帯)で結ぶ前の準備
帯枕に帯揚げをかけ、真ん中をゴムなどでとめておきましょう。(参考記事:【着付け】着崩れの直し方や対処法!着崩れしない帯枕の使い方と帯締めの結び方)
【帯結び】お太鼓結び(名古屋帯)の結び方
お太鼓結びの手順1.名古屋帯の「て」を、手先を前にして肩にかけます。「わ」(折り山のある方)が外側です。
反時計回りに結ぶ(関東巻き)場合は左肩に、時計回りに結ぶ(関西巻き)場合は右肩にかけましょう。
帯の長さや出したい柄によって肩にかける長さは変わりますが、標準的には伊達締めにかかるかかぶるか、くらいのところになります。
お太鼓結びの手順2.体にひと巻きします。
お太鼓結びの手順3.背中の真ん中くらいで、巻いた帯の下に指を差し入れて巻き始めをつまみ、そのまま「たれ」を真横にぐっと引きます。
たれを持つ手は常に帯の下側を持つように意識してください。
お太鼓結びの手順4.そのままたれを前にまわし、前柄の位置を確認したら、和装クリップで止めておきます。
和装クリップも、下から上に止めてください。
お太鼓結びの手順5.たれを後ろまで持っていき、帯幅が半分になるように折りあげます。
お太鼓結びの手順6.肩にかけておいた手先を後ろにおとし、たれを持つ手とは違う手でつかみます。
両手はなるべく近くになるようにしておくと緩みにくいです。
お太鼓結びの手順7.手先をたれの下を通るようにしてねじります。
お太鼓結びの手順8.たれを下におろしたあと、仮紐でねじり目のすぐ下を固定し、そのまま前で結びます。
少し体を前にかがめながら結ぶとしっかり押さえられます。
お太鼓結びの手順9.手先は前にもってきて、4でつけた和装クリップに一緒にはさんでおきます。
お太鼓結びの手順10.たれをしっかりとひろげ、うしろのねじり目が突き出てしまっている場合には軽く叩いてつぶしておきます。
お太鼓結びの手順11.帯揚げをかけておいた帯枕を手に取り、向きを確認します。
後ろ手に、帯枕の平らな方が外側、山がある方が下(床の方)になるように持ち、たれと体の間に差しこみます。
お太鼓結びの手順12.お太鼓に出したい柄が乗るように帯枕の位置を決め、帯枕とねじり目の間がもたつかないようにならしながら、帯枕をねじり目の上に乗せます。
この時、少し体を反らすようにすると乗せやすいです。
お太鼓結びの手順13.帯枕の紐を前で結びます。
この紐がゆるいと帯枕が下がってしまう原因になるので、少ししっかり締めましょう。結び目は帯の中にぐっと押し込みます。
お太鼓結びの手順14.つけた帯枕の下をきれいにならし、帯揚げは邪魔にならないように前で軽く結んでおきます。
お太鼓結びの手順15.上記8で結んだ仮紐をほどき、その仮紐をたれの外側にあてて、作りたいお太鼓の大きさを決めます。
お太鼓結びの手順16.余ったたれを、お太鼓の中にたくし上げていきます。
お太鼓結びの手順17.人差し指1本分のたれ先が残ったところで仮紐を前に回し、結びます。
お太鼓結びの手順18.お太鼓の中をきれいに整え、9で止めておいた手先を後ろにまわし、お太鼓の中を通します。
通す位置は、お太鼓のすぐ内側です。手先はお太鼓の幅から2〜3cm見えるくらいがよいとされています。
もし余ってしまう場合には、少し内側に折りこんで調整してください。
お太鼓結びの手順19.手先を押さえるように帯締めを通し、前でしっかり結びます。
お太鼓結びの手順20.最後に帯揚げを整えて、完成です。
【動画】お太鼓結び(名古屋帯)の結び方
#趣ライブで放送したお太鼓結び(名古屋帯)の部分だけ動画をアップしましたので、練習の際などに参考にしてみてください。
お太鼓結びには少しずつ違う別の方法がいろいろありますが、今回ご紹介したねじる結び方は初心者の方でも挑戦しやすいのではないかと思います。
名古屋帯でのお太鼓結びは、季節や着物の種類も幅広く使いやすいので、ぜひ試してみてください。
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