三味線や琴など和の音づくりに欠かせない絹糸にかける職人の技術

[雑貨・インテリア]

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最終更新: 2015/03/11

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三味線や琴など和の弦楽器の絃は絹糸から出来ています。良質な生糸の産地である滋賀県長浜市木之本地方は、和楽器糸の生産が盛んな地域です。今回は三味線やお琴などの絃を製造するメーカーの丸三ハシモトをご紹介させて頂きます。

 

三味線糸(絹糸)

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出典:http://www.marusan-hashimoto.com/

 

邦楽器糸合せて約350種類の商品を生産

丸三ハシモトでは様々な邦楽器用の絃を扱っており、糸の太さ、楽器の違い、原料の違い、品質ランク(①極上、②銀付、③並の糸)などからその総数はおよそ350種類にもなります。その多くは三味線糸ですが、その他にも琴、十七絃、琵琶(薩摩、筑前)、胡弓、三線(蛇味線)、大島三味線、雅楽(琴、琵琶)、一絃琴、八雲琴などがあります。

出典:http://www.marusan-hashimoto.com/

 

絹糸から作る絃はおよそ12の製造工程があり、そのほとんどが手作業

絹糸は大変デリケートな素材です。ですから扱いにも手間がかかりますが、愛情を注いだ分それはきれいな音色となり返ってきてくれます。丸三ハシモトでは絹糸の特性を十分活かすため、およそ12の工程、細かくは19の工程を経ていきます。そのほとんどを今も手作業で行っております。

出典:http://www.marusan-hashimoto.com/

特に三味線のか細い絃などを撚るには「独楽撚り(コマより)」という現在日本国内において唯一古来より行われる和楽器絃製造の工法を伝承しています。絹糸の先に独楽とつけてそれを回すことで撚っていくやり方です。その技は身に付けるには10年かかるとされ、熟練の職人たちによる匠の技として広くメディアでも取り上げられています。

 

昨今、化学繊維の絃が主流となってきていますが、一本一本丁寧に作られた糸には化学繊維では表現できない音の華やかさや音の広がりがあります。丸三ハシモトさんの糸は信頼できる演奏のパートナーです。

 

公式ホームページ:http://www.marusan-hashimoto.com/

 

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この記事を書いた人
杵屋 勝くに緒
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神奈川県生まれ。 伝統芸能に造詣が深かった父の強い希望で、幼いころより日本舞踊・三味線の道に進むことに。長唄三味線を七世家元杵屋勝三郎師、杵屋勝国師に日本舞踊を花柳幸衛師に師事。立教大学卒業後、東京芸術大学別科卒業。 各種演奏会、海外公演、ラジオ放送などに参加。演奏活動のほか学校普及事業や初心者向けワークショップなど後進の指導にも力を入れている。 平成24年より有志と長唄ひなの会を結成。長唄の普及を目指し初心者にもわかりやすい長唄演奏会を開催。毎回満席の人気公演となっている。

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