「浮世絵から写真へ −視覚の文明開化」江戸時代の浮世絵と写真の“接点”に注目した展覧会が開催

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最終更新: 2015/08/17

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展覧会「浮世絵から写真へ – 視覚の文明開化 – 」が江戸東京博物館で開催されます。
明治時代の絵と写真が一緒に展示されることは珍しくはありませんが、「浮世絵から写真へ – 視覚の文明開化 – 」展では江戸時代の浮世絵と写真の“接点”に注目した展覧会として開催されますのでご紹介させて頂きます。

 

浮世絵から写真へ – 視覚の文明開化 開催概要

幕末から明治の浮世絵を眺めると、当時の人々が写真に深い関心を寄せていたことがわかります。また写真においても、浮世絵をはじめとする絵から、様々な着想を得ている様子がうかがえます。そして絵や写真は、それぞれの枠を超えて、両者が大胆にからみあった実に面白い作品を生み出していきました。そこには人々のあくなき好奇心や、新しい表現を手に入れたいという気迫が感じられるとともに、江戸時代以来の伝統というものも見え隠れしています。
本展では、浮世絵をはじめとする絵と、幕末期に渡来した写真が、幕末から明治にかけて織りなした多彩な表現を紹介し、日本文化の近代化の一面を明らかにしたいと思います。時代が生んだ不可思議な作品の数々をぜひご覧下さい。

江戸東京博物館公式サイトより

 

浮世絵から写真へ – 視覚の文明開化 見どころ

江戸の名所も美人も、写真の中へ

明治時代の絵と写真が一緒に展示されることは珍しくありませんが、本展では、江戸時代の浮世絵と写真の接点に注目します。モノクロで撮影された明治初期の風景写真をよく見ると、実は江戸時代に制作されたカラフルな浮世絵や、江戸時代に刊行された版本の挿絵にそっくりなものがあります。また「百人の美人を集めたい」という発想は、いつの時代も変わらぬようで、同じテーマが江戸時代の浮世絵にも明治時代の写真にもあります。江戸時代の浮世絵と新技術の写真、意外な共通点が明らかになります。

 

明治時代のビッグネームの競演

明治時代、写真を参考に、その人物そっくりな絵が描かれるようになりました。本展では、浮世絵師の小林清親(こばやし きよちか)、日本画と洋画を描いた五姓田芳柳(ごせだ ほうりゅう)、そして写真師の江崎禮二(えざき れいじ)ら、当時の代表的な作り手たちの作品を例にあげながら、写真そっくりな不思議な絵の数々が展示されます。

 

幻の技法、写真油絵

現在では見ることができない写真油絵という技法は、横山松三郎(よこやま まつさぶろう)によって1880年(明治13)頃考案され、弟子の小豆澤亮一(あずきざわ りょういち)に伝授されます。
小豆澤は1885年(明治18)に専売特許条例が施行されると、いち早く特許を取得し、「専売特許」を掲げて写真油絵の制作に励みますが、緻密な作業を伴うためかなりの労力を要し、ついには近眼になってしまったそうです。
鮮やかな色彩と艶のある画面を持つ小豆澤の写真油絵は、類するものがなく、天覧の栄誉に浴しますが、1890年(明治23)の小豆澤の死去とともに忘れ去られ、幻の技法となったのです。

 

「浮世絵から写真へ – 視覚の文明開化 – 」詳細概要

特別展「浮世絵から写真へ – 視覚の文明開化 – 」
会期:2015年10月10日(土)~12月6日(日)
会場:江戸東京博物館 1階特別展示室
住所:東京都墨田区横網1-4-1
TEL:03-3626-9974(代表)
アクセス:JR 総武線「両国」駅西口、徒歩3分

開館時間:9:30~17:30
※土曜日は午後7時30分まで。
※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日休館
※月曜日が祝日または振替休日の場合は翌日

■展示替え
前期展示:10月10日(土)~11月8日(日)
後期展示:11月10日(火)~12月6日(日)
※1週間毎、2週間毎に頁替えをする作品あり。

 

より詳細な見どころや展示されるお写真は以下の公式サイトよりご確認頂けます。

 

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