“きもの”がどこでどんな風に作られているのか「きものが作られるその背景」に想いを馳せる。
結城紬の特徴
結城紬は手つむぎ・手くくり・手織りが条件
結城紬は無撚糸(むねんし)と呼ばれる撚(よ)らない糸で織られるのが特徴です。私も以前体験させていただきましたが地機(じばた)織りでの手織りで作られます。
地機織り体験の様子
その為、綿のフワッとした風合いが残っており、着装させてもらった時に感じた着心地の良さや温かさは、それが要因だったのだとこの時始めて理解できました。
大島紬の特徴
大島紬は細かいかすりを作っていく
大島紬は生糸を使い、締機(しめばた)織りで細かい絣(かすり)を作っていきます。
文字に起こすと難しいと感じてしまう「きもの」の特徴ですが、実際に触ることでそれぞれの違いを体感できるのがとても印象的でした。
現代で着られている着物になるまでの歴史を、かたちの変遷で追っていったり、産地別や技法別で整理してみたりと、毎回色んな角度から学ぶことで「着物」と一括りに思っていたものが、どんどん分解されていきました。
染めの違いも実物で見るとよく分かります
講座の中では、普段着物を着る時に悩むような、どんな時にどんな着物を着たらいいのか?であったり、着物の種類・格・組み合わせ・季節・小物などコーディネートに関しても学ぶことができます。
今回、男性で受講していたのは私だけでしたが、私はきものの学校を受講してから、4年前に他界した母がよく着物を着ていたのもあり、実家にある母が遺した着物に興味が湧くようになりました。遺していた着物の中には反物もいくつかあり、その中には男性の私でも着たいと思うような絣の綺麗な反物もありました。
以前までの私であれば、反物が出てきてもそこまで興味が湧かなかったのではないかなと思います。そんな私も箪笥から出てきたこの綺麗な絣を見たときは興奮のあまり、思わず声が出ました。笑
この半年間で、より色んな着物を見てみたいと思うようになり、産地にも足を運んでいきたいと思うようになりました。“きもの”がどこでどんな風に作られているのか「きものが作られるその背景」に興味や想いを持てるようになっただけでも私にとっては、とても貴重な期間でした。
きものの学校は京都・東京のそれぞれの鞠小路スタイルの教室で期間ごとに開催されております。(詳しくはコチラ)
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